B2ベルテックス静岡が25日、福岡戦(27、28日・照葉積水ハウスアリーナ)に向け静岡市内で練習した。前節の岩手とのホ…
B2ベルテックス静岡が25日、福岡戦(27、28日・照葉積水ハウスアリーナ)に向け静岡市内で練習した。前節の岩手とのホーム2連戦では今季初連勝を飾った。第1戦で連敗を11で止め、第2戦では試合終了直前に劇的逆転勝利。チームはようやく上向きとなり、この勢いのまま年内4連勝締めを狙う。
救世主になったのは身長163センチのPG山本愛哉(21)だった。昨年に続き特別指定で加入した神奈川大4年生は、前々節からチームに合流。神戸との第1戦では第3クオーター途中で負傷し、第2戦は出番はなかったが、岩手との第1戦で大活躍した。自身最長の25分34秒出場し、チーム最多18得点で勝利に貢献。第2戦は2得点2アシストに終わったが、14分49秒のプレータイムでつないだ。
「第1戦は自分らしさが出せたと思う。第2戦は勝ったけど、個人的には悔しかった」と振り返った。ブースターの期待は肌で感じた。20日に静岡市中央体育館に入った瞬間、興奮を覚えた。「コートに入った時に大きな声援をかけてもらって、期待に応えたいと思った」と、勝利を分かち合えたことを喜んだ。
昨季Bリーグを経験してフィジカルの重要性を感じた。大学に戻ってからも筋トレに励んで、体重は1年で5キロ増えた。森高大ヘッドコーチ(36)は「攻撃のクリエイトの質が高い。愛哉が入ったことでオープンショットが増えている」と効果を明かす。
高校は静岡の飛龍高だが、出身は福岡。昨季加入していた時期に敵地での福岡戦がなかったため、今回がBリーガーとして初の凱旋(がいせん)試合となる。アリーナには家族も駆けつける予定だ。「活躍しているところを見て欲しい。今度は2試合通じてチームが求めているプレーをしたい」。復調気配のチームを上昇気流に乗せる。(塩沢 武士)