2025年途中にドジャースを“戦力外”になったテイラー 今季ドジャースに在籍した35歳の去就がいまだ決まらない。2025…

2025年途中にドジャースを“戦力外”になったテイラー

 今季ドジャースに在籍した35歳の去就がいまだ決まらない。2025年シーズン途中にドジャースをDFA(事実上の戦力外)となり、エンゼルスと1年76万ドル(1億850万円)で契約したクリス・テイラー外野手。オフにFAとなったが、球団からのオファーを待つ日々が続いている。

「ドジャース・ダイジェスト」の記者ステイシー・ウィーラーさんは、テイラーのこれまでの活躍をまとめた記事を執筆。輝かしい実績とともに、低迷をたどった軌跡が紹介されている。テイラーは2016年6月にマリナーズからドジャースにトレード移籍。この移籍がテイラーの“転機”となった。

 2017年は140試合に出場し、打率.288、21本塁打、72打点、OPS.850でポストシーズン進出に貢献。カブスとのナ・リーグ優勝決定シリーズでは打率.316、2本塁打で共同MVPに選出された。2018年のナ・リーグ優勝決定シリーズ第7戦では“奇跡的な守備”で勝利に貢献。負けられない試合で存在感を発揮したテイラーは、ドジャース時代にポストシーズン80試合に出場し、2度のワールドシリーズ制覇に貢献した。

 2021年シーズン後にFAとなったが、ドジャースと4年6000万ドル(約93億5700万円)で再契約。しかしこれ以降、成績は下降線をたどった。ドジャース10年目の今季も低迷は続き、新加入選手の台頭もあり、ロースター枠を失い、シーズン途中に放出されることとなった。ウィーラーさんは「この結末は予感されていた。ドジャースが強豪チームを結成した中で、テイラーの役割はかなり小さくなった」と、“居場所”を失ったテイラーの放出は時間の問題だったと言及した。

 シーズン中にエンゼルスに移るも30試合の出場で打率.179、2本塁打、10打点。復調の兆しが掴めないテイラーに興味を示す球団は少なく、いまだ来季の“居場所”に目処がたっていない。

 ウィーラーさんは記事の冒頭で「彼はトレードでスイングとキャリアを再生させ、ドジャース時代にスーパーユーティリティとしてスターになり、ワールドシリーズも複数回制覇した。ポストシーズンの英雄に登りつめたことで、ずっと人々の記憶に残るだろう」とテイラーを称賛。栄光と挫折を味わったかつてのスターはもう一度、“再生の道”を歩むことができるだろうか。(Full-Count編集部)