12月14日の全国中学校駅伝大会・女子の部(5区間12キロ)で、岩手県代表の黒石野中学(盛岡市)が男女通じて県勢最高順…

 12月14日の全国中学校駅伝大会・女子の部(5区間12キロ)で、岩手県代表の黒石野中学(盛岡市)が男女通じて県勢最高順位となる準優勝を果たした。双子姉妹が2区と4区でそれぞれ区間賞に輝く活躍だった。

 選手たちは22日、メダルを首にかけて盛岡市の内舘茂市長を表敬訪問した。これまでの県勢最高は、昨年出場した遠野中女子の4位。5区を走った主将の倉田七夏さん(3年)は「遠野中を上回る3位以上が目標だった。準優勝できたのもたくさんの応援のおかげ。来年も全国大会に出場してほしい」と話した。

 黒石野中は県大会を大会新記録で優勝。全国大会は11年ぶり2回目の出場だった。全国大会のタイム(42分24秒)は県大会の記録を一気に40秒以上も縮めた。原動力になったのが、県勢女子初の区間賞をとった双子姉妹の活躍だった。

 1区の一戸彩花さん(3年)から8位でたすきを受けた2区で妹の菅原陽音(ひなの)さん(2年)は7人を抜き首位に立った。「緊張したが走り出したら体が軽かった。前の選手を抜いてやるとだけ思って走った」

 3区の小野寺美玲さん(2年)が首位を守り、4区の姉の空音(そらの)さんは全身が緊張した。「後方からのプレッシャーがすごくて怖かった。差もわからず、逃げることに夢中だった。来年は優勝したい」と語った。

 顧問の畠山直樹教諭は「ここ数年の岩手勢は強く入賞が続いていた。今年のチームはデータだけ見ると、全国でも良かった。途中で1位となる良いレース展開だった。普段はおしゃべりしてにぎやかだが、スイッチが入ると力を出す」と話した。駅伝部は新メンバーを募り、1月から本格的に新チームとして始動する。準優勝で入部希望者が増えているという。(佐藤善一)