【IBARAKI Next Generation Cup2025 U-22日本代表vsU-21関東大学選抜 2025年…
【IBARAKI Next Generation Cup2025 U-22日本代表vsU-21関東大学選抜 2025年12月24日(水)14:00キックオフ ケーズデンキスタジアム水戸】撮影/原壮史(Sony α-1使用)
■ヤングスターたちがスタメンに勢揃い
2028年ロサンゼルス五輪を目指すサッカーU-22日本代表(※2005年以降生まれで編成。年齢は18~20歳)が、年明けにサウジアラビアで行われるU-23アジアカップ(1月6日〜25日)を目前に、国内で貴重な強化試合を実施した。
2025年にはウズベキスタン、ミャンマー、イングランドと海外で試合を行ってきた。この日はスタメンには、すでにA代表での試合経験もある佐藤龍之介と大関友翔のほか、名古屋グランパスで出場機会を得ている森壮一朗、水戸ホーリーホックのJ2優勝の中心選手となった齋藤俊輔、ベルギー2部のSKベフェレンでプレーする道脇豊らが名を連ねた。
雨が降る悪コンディションの中での試合となった。U-22日本代表は序盤、左サイドの齋藤が縦にも中にも積極的に個で運び、佐藤が広範囲に顔を出してサポート。タレントの力を押し出し、関東大学選抜を相手に、攻撃的かつ優位な滑り出しを見せた。
しかし、突破を防がれた後の作り直しの局面で、最終ラインからアンカーの石渡ネルソンへボールを入れるところを執拗に警戒されると、その影響が少しずつ全体へ伝播した。サイドから押し込みはするものの、中央でのあと一押しがなかなか発生しないもどかしい時間が続くようになった。
すると関東大学選抜が日本のプレスを嫌がらずに後方からの自信のあるビルドアップで攻撃を仕掛け、前半29分には小池直矢(法政大)のゴールで先制点を奪った。
U-22日本代表は3枚替え。ここまでの展開のキーパーソンとなっていた齊藤、佐藤、石渡を交代(※12人の交代枠を使い切るにあたり、プレー時間をまんべんなく確保するためのもの)させる。すると、このメンバー変更で両チームの攻防の構図がリセットされる。そして前半37分、U-22日本代表が同点弾。交代出場した川合徳孟が直接FKを決め、1-1で前半を終えた。
■立て続けの4得点で逆転勝利
後半に入ると、“個の力”で勝るU-22日本代表が優勢に試合を進め、後半7分に古谷柊介のゴールで逆転に成功する。さらに後半18分に石橋瀬凪が左サイドに入り、そのドリブル技術で関東大学選抜の守備陣の重心を下げ、試合は完全に日本ペースになった。
その後、後半27分にオウンゴールでリードを広げると、さらに同34分に古谷がこの日2点目を決め、同40分にはンワディケ・ウチェ・ブライアン世雄がダメ押しの5点目をゲット。U-22日本代表が、先制を許したものの、慌てることなく逆転し、5−1の勝利を手にした。
U-22日本代表の多くの選手が、シーズン終了後の短いオフを挟んで再始動したばかり。コンディションにばらつきはあったが、随所で豊かな才能を見せ付けた。27日に行われるはALL IBARAKIとの試合でも、2026年へ向けた“ゴールラッシュ締め”が期待される。
■試合結果
U-22日本代表 5-1 U-21関東大学選抜
■得点者
29分 小池直矢(関東)
37分 川合徳孟(日本)
52分 古谷柊介(日本)
72分 オウンゴール
79分 古谷柊介(日本)
85分 ンワディケ・ウチェ・ブライアン世雄(日本)