2025年が終わりに近づこうとしている。今年も様々なトピックスで熱く盛り上がった高校野球界の1年を、都道府県別に振り返っ…
2025年が終わりに近づこうとしている。今年も様々なトピックスで熱く盛り上がった高校野球界の1年を、都道府県別に振り返ってみたい。
富山県では「新星」の登場に沸いた。今年の夏の甲子園出場を決めたのは、未来富山。通信制サポート校が春夏通じて初の聖地を手にした。プロ注目のエース・最速145キロ左腕の江藤 蓮投手(3年)を擁し、春3回戦で敗れた高岡商に決勝でリベンジを果たした。
高川学園(山口)が相手となった甲子園初陣では、先発の江藤が6回を投げ8失点に終わるなど初戦敗退。富山県勢はこれで2021年から5年連続で夏の甲子園初戦敗退と悔しい結果となったが、3番・中込 大捕手(2年)が2ランを含む5打数3安打の活躍を見せるなど、「新星」として確かな爪痕を残した。
春季大会では富山第一が9年ぶり5回目の優勝。昨年秋の決勝と同じカードを再び勝利し、「秋春連覇」も達成した。北信越大会では、決勝で延長10回タイブレークの末に、長野商(長野)を破って、春では2012年以来、13年ぶりの優勝を果たす躍進を見せた。
秋季大会では、名門・富山商が8年ぶり20回目の優勝を果たした。夏8強に終わり、ノーシードからの秋季大会だったが、名門の意地を見せて頂点を掴んだ。
未来富山の江藤はプロ志望届を提出。ドラフト会議での指名を待ったが、支配下での指名がなく、上武大に進学。4年後のプロ入りを目指すことになる。2025年富山の顔でもあった左腕が、たくまくしくなってプロ入りを果たすことを期待したい。