ミステリーウェイ(セ7、栗東・小林真也厩舎)の松本大輝騎手が、21世紀生まれのジョッキーとしては史上初となる有馬記念…

 ミステリーウェイ(セ7、栗東・小林真也厩舎)の松本大輝騎手が、21世紀生まれのジョッキーとしては史上初となる有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)の制覇を狙う。

 松本騎手は02年10月11日生まれ、滋賀県出身の23歳。父は松本達也元騎手。21年に栗東・森秀行厩舎からデビュー。同期には小沢大仁騎手や永島まなみ騎手がいる。JRA通算1,749戦91勝。ルーキーイヤーから18勝、32勝をマーク。その後、2年連続で1桁勝利に留まったものの、今年はすでに24勝をマーク。アルゼンチン共和国杯のミステリーウェイで重賞初制覇を果たし、ブレイクの雰囲気が漂っている。

 初参戦となる有馬記念のパートナーはミステリーウェイだ。ジャスタウェイ産駒の7歳セン馬。前々走の丹頂Sで松本騎手と初めてコンビを組み、9番人気でまんまと逃げ切ってみせた。この一戦がフロック視されたのか、続く前走のアルゼンチン共和国杯でも9番人気に甘んじたが、大逃げから上がりをまとめて押し切り。人馬揃っての重賞初制覇を果たしている。今回は初のGIチャレンジとなるので挑戦者の立場だが、まずは自分の競馬に持ち込み、見せ場をつくりたいところだ。

 勝てば21世紀生まれのジョッキーとして初の有馬記念制覇となる。23年の高松宮記念のディヴィナシオン(14着)以来、2回目となるGI騎乗で大仕事となるか。思い切った逃げで、是非ともレース史に新たな1ページを刻んでほしい。