知徳高から24年育成ドラフト1位で広島に入団した小船翼投手(19)は今季、中継ぎとしてウエスタン・リーグ11試合に登板。…
知徳高から24年育成ドラフト1位で広島に入団した小船翼投手(19)は今季、中継ぎとしてウエスタン・リーグ11試合に登板。1勝1敗、防御率6・55の成績でシーズンを終えた。高校時代のチームメートでくふうハヤテ松本陣内野手(19)らと静岡市内で行った自主トレ中に取材対応。プロ1年目の振り返り、そして2年目の決意などを語った。【取材・構成=前田和哉】
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プロ1年目は2軍戦で11試合に登板。1勝1敗、防御率6・55だった。
小船 11試合も投げられると思ってはいなかった。8月の後半からはビジターの試合にも帯同させてもらい、良い経験ができたと思っています。
4月4日のオリックス戦(由宇)で初登板を迎えた。5回に2番手で登板。1回打者3人を三ゴロ、投ゴロ、二ゴロに抑え、無失点デビューを飾った。
小船 緊張したけど、マウンドに上がってみたら問題なかった。デビュー戦にしては良い結果を残せたのかなと思っています。
初勝利は9月28日。知徳の同級生・松本も所属するくふうハヤテ戦だった。5回から3番手で登板し、2回を無失点に抑えた。
小船 結果的に勝利がついたという感じで、あまり実感はなかったですね。
高校時代と比べ、体重は約10キロ増えた。カットボールやフォークも習得。198センチの大型右腕は順調に成長曲線を描いている。
小船 体も部分的に大きくなっていると感じるし、投球の幅も広がったと思う。良い方向に進めているなと。来年につながる1年になったと思います。
宮崎・日南での秋季キャンプにも参加。新井貴浩監督(48)が見守る中でブルペン投球を行った。
小船 「春に見た時よりも確実に成長を感じる」と声もかけていただいた。やってきたことを1つ評価してもらえた。そこは、うれしかったですね。
今季は終盤に内転筋を痛めて約1カ月離脱も、充実のルーキーイヤーを終えた。順調に歩を進める大器は、課題も見詰める。
小船 まだまだ勝負できる球が少ない。特に苦労したのが変化球。ちゃんとボール球は見られてしまうし、アバウトにいったら簡単に打たれる。質も精度も、もっと上げないといけないと感じています。
プロ2年目に掲げる目標は支配下登録。実現に向け、オフ期間も妥協することなく自身と向き合う。
小船 開幕前には支配下を勝ち取りたい。そこに全力で挑むためにも、スタートで出遅れないようにしっかり準備をしていきたい。もっと体のキレを出して、軸をつくるイメージで体幹の強化にも励んでいきたいと思っています。
◆小船翼(こぶね・つばさ)2006年(平18)6月20日生まれ、神奈川県出身。5歳から海老名サンダースで野球を始め、小6まで所属。中学時代は海老名シニアでプレーした。知徳から広島に入団。右投げ右打ち。家族は両親と兄。198センチ、120キロ。血液型O。
○…くふうハヤテ松本も、小船の存在を刺激に飛躍を目指す。1年目の今季は、ウエスタン・リーグ29試合に出場。26打席で23打数4安打2打点、打率1割7分4厘だった。フェニックスリーグでは初本塁打を放ち「もう少し打席に立ちたかったという悔しさもあるけど、日々成長を感じられた1年だった」と振り返った。来季は出場試合数の増加を目標に掲げ「シーズン終盤にはレギュラー争いに加われるようになりたい。小船に負けないように頑張っていきたい」と話した。