オリックス佐藤一磨投手(24)が球速アップで「和製チャップマン」を目指す。クリスマスイブの24日、大阪・舞洲の球団施設で…
オリックス佐藤一磨投手(24)が球速アップで「和製チャップマン」を目指す。クリスマスイブの24日、大阪・舞洲の球団施設で自主トレ。積み重ねてきたトレーニングの成果に手応えをつかんでいた。
「球が走っている感覚というのはある。今日もキャッチボールをしていても、今までの球とは多分違うと思う。課題のところはできているのかなと思います」
高卒6年目の今季は1軍戦3試合に先発し、1勝1敗、防御率6・75。9月21日ソフトバンク戦では5回無失点で白星を挙げた。ウエスタン・リーグでは10勝で最多勝を獲得した。もっとも、満足はしていない。1軍で勝つために、新たな取り組みを開始した。それが球速アップだ。
「体全体を使って投げる。結果、球速が上がってくるみたいなところが理想です。トレーナーさんとは155はいきたいねという話はしているんです。チャップマンみたいなイメージです。体の使い方的には」
世界最速男・レッドソックスのアロルディス・チャプマン投手(37)の名前を挙げ、球速アップを誓った。史上最速105・8マイル(約170・3キロ)とまでは言わないが、現在の最速148キロから155キロへ。目標達成のため、筋力アップ、体幹強化、動作連動を意識した野球特化型の3カ所のジムに通い、肉体改造に挑んでいる。
「6年間しっかりやった結果がファームの結果であって、そこは評価して。じゃあ、1軍ではどうなったら勝つのか。もう1段階違うところに、というイメージです。打ちにくい投手になるのがゴールです」
身長190センチの左腕で、ポテンシャルは申し分ない。「僕は下手くそだし、不器用。みんなより数をやらないといけないという立場。野球好きです。野球選手なので。お仕事なので」。1軍の舞台で投げて勝ちたい。だから、休みなんていらない。貪欲に吸収する。来季こそ先発ローテーション入りへ。プロ7年目を飛躍の年にする。