◆プロボクシング「THE RING V:ナイト・オブ・ザ・サムライ」 ▽ライト級(61・2キロ以下)10回戦 今永虎雅―…
◆プロボクシング「THE RING V:ナイト・オブ・ザ・サムライ」 ▽ライト級(61・2キロ以下)10回戦 今永虎雅―エリドソン・ガルシア(12月27日 サウジアラビア・リヤド、ムハマド・アブド・アリーナ)
【リヤド(サウジアラビア)24日=勝田成紀】アマチュア10冠を誇る前日本ライト級王者・今永虎雅(26)=大橋=が24日、会場施設内で行われた公開練習「パブリックワークアウト」に参加。特設リングでシャドーボクシングを披露した。プロでは初の海外のリングで「早く世界挑戦に行くチャンスにつながる試合だと思うので、ここでどれだけ見せられるか」と来たるべき世界挑戦へアピールすることを誓った。
今永は当初、WBA世界ライト級3位アルマンド・マルティネス(キューバ)と対戦する予定だった。しかし今月上旬、マルティネスに出入国の問題が発生したため、相手がサウスポーのWBOスーパーフェザー級10位エリドソン・ガルシア(ドミニカ共和国)に変更となった。
ガルシア対策のためのサウスポーとのスパーリングは、同門のIBF同級6位・力石政法と4ラウンドを1度行っただけだが「全然問題ない。大丈夫です」と自信。「世界に向けて、もっと高いレベルのボクシングをしないといけないという思いがずっとあった。そういう練習はずっと重ねてきた。距離感とかタイミングをそこを重点的に練習してきたので、そういうところで相手にボクシングをさせずに自分のペースに持っていけたら」と話し、「自分のベストを出すだけ。相手がどうこうというのは特にないです」と力を込めた。
東洋大で同期だったWBA世界スーパーフェザー級3位・堤駿斗(26)=志成=も同興行に参戦予定だったが、練習中に眼窩(がんか)底骨折を負ったため、WBA同級正規王者ジェームス・ディケンズ(34)=英国=への世界初挑戦が中止となった。
堤の負傷を知り「大丈夫なの」と連絡したという今永は「残念ですね。ずっと大学も一緒で、駿斗の背中を追いかけていたわけじゃないですけど、アイツをお手本にしていたところもある。それで(堤が)先に世界挑戦が決まって、駿斗の試合も楽しみではあった」と盟友への思いも口にした。
戦績は今永が9戦全勝(5KO)、ガルシアが22勝(14KO)1敗。
興行はNTTドコモの映像配信サービス「Lemino ペイ・パー・ビュー(PPV)」で配信される。