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 12月23日、『Softbank ウインターカップ2025 令和7年度 第78回全国高等学校バスケットボール選手権大会』が開幕。初出場の酒田南高校(山形県)は奈良文化高校(奈良県)に43-69で敗れ、初戦で大会を去ることになった。

 創部5年目で初めてウインターカップまでたどり着いた酒田南。序盤から奈良文化のディフェンスを崩せず、前半終了時点で17-33のビハインドを背負った。後半にはオフェンスのリズムを取り戻した時間帯もあったものの、前半の失点が大きく響き、ウインターカップ初挑戦の幕を閉じた。

 試合後、2年生の菅原桃は「悔しい」と率直な思いを吐露。学校としても初めてウインターカップ出場を果たす快挙となったが、「県予選決勝は勝ってうれしかったし、2年生で行けたことも次のウインターカップに向けて大きな財産になったと思います」と、今大会の経験を前向きに捉えた。

 個人としてはゲームハイに並ぶ18得点を挙げる活躍を見せた。「攻められる部分はあったので、それを最初の出だしからできるようにしたいです」と、手応えと同時に課題も口にする。さらに、全国で勝利するための課題を問われると、「出だしで差をつけることと、終盤に体力がなくて簡単に得点を許したので体力をつけたい」とも話した。

 3年生はインターハイ予選後に引退し、1~2年生のみでウインターカップに挑んだ酒田南。菅原は「もう山形県のチームには負けたくないです」と笑顔も見せた。最終学年となる来年は、さらに逞しくなって全国の舞台に帰ってくるつもりだ。

【動画】「来年もウインター行くぞ!」初出場の酒田南に全力声援