中日根尾昂投手(25)が24日、松葉貴大投手(35)から来季飛躍のためのアドバイスを受けた。2人はナゴヤ球場室内でキャッ…
中日根尾昂投手(25)が24日、松葉貴大投手(35)から来季飛躍のためのアドバイスを受けた。2人はナゴヤ球場室内でキャッチボール。終了後に松葉から「いい球と悪い球の差がありすぎる。100点の球はめちゃくちゃいい。20球投げるなら、14、15球くらいは80くらいでいけたら。その確率をいかに高められるか」とアドバイスを受けた。35歳でキャリアハイの成績を残し、プロで13年間生きてきたベテラン左腕の言葉は、根尾にも響いた。
投手転向5年目の来季、根尾は中継ぎとして期待されている。最速155キロの直球を生かし、1イニングを任されるためにも、球質のばらつきは少なくしたい。根尾本人も理解はしている。12月もナゴヤ球場で黙々と基礎練習をやり続けてきた。「やはり基礎練習しかないと思います。バランスとタイミングですね。練習あるのみ。12月にしてはいい。進んで下がっての繰り返しですけど、進んではいる。まだ途中ですけど」と、できるだけ同じ投球フォーム、リリースで投げる再現性を高めることに手応えをつかんでいる。
松葉は「1軍にいる投手も100点の球は1試合に2、3球。それ以外の球の精度をどれだけ高く保てるか。フォームが固まって、どういうふうに体を使ったら、きちんと指先にボールに力が伝わるか。ちゃんと分かれば、ある程度高い確率でいい球が投げられる。本人も試行錯誤している段階だと思いますが、そこを高めていけば」と、根尾の成長、覚醒を期待した。【石橋隆雄】