不適切な言動をしたとして譴責(けんせき)処分を受けたサッカーJ1、FC町田ゼルビアの黒田剛監督(55)が予定通り来季も…
不適切な言動をしたとして譴責(けんせき)処分を受けたサッカーJ1、FC町田ゼルビアの黒田剛監督(55)が予定通り来季もチームの指揮を執る方針であることがわかった。町田が24日、朝日新聞の取材に答えた。Jリーグからパワハラとして認定されなかったことが理由という。
Jリーグによると、黒田監督は2023年ごろから意に沿わない選手を「造反者」と排除するような発言をしたり、練習中に特定のコーチを選手らの前で大声で怒鳴ったり、懇親会でスタッフに暴言をはいたりしたという。
Jリーグは23日、「他者への人権や尊厳の観点から、不適切で決して許されるものではない」などとして、黒田監督への譴責処分を発表した。一方で、暴力行為は認められず、法的な観点などからパワハラとは認定しなかった。
町田は11月、黒田監督との契約を更新。来年のシーズン移行前の「百年構想リーグ」と、2026~27年シーズンの指揮を執ると発表していた。
Jリーグからの処分を受けて黒田監督との契約を見直すか質問したところ、町田の上田武蔵・代表取締役COOは「パワハラについては認定されておりませんので、続投予定」とコメント。また、黒田監督はリーグからの処分を「真摯(しんし)に受け止め、深く反省」しているという。
Jリーグはクラブについても、違反行為を早期に発見して是正できる体制が築かれていなかったとして譴責処分を科した。処分を受けて町田は23日、「監督個人の問題にとどまらず、クラブとして適切な管理・監督体制を構築できていなかった。責任を重く受け止めております」などと談話を出していた。(藤野隆晃)