メジャー通算47発男、ダルベックは日本の野球にアジャストするか(C)Getty Images 巨人は12月22日、前ロイ…

メジャー通算47発男、ダルベックは日本の野球にアジャストするか(C)Getty Images
巨人は12月22日、前ロイヤルズ3Aのボビー・ダルベック獲得を発表した。
現在30歳、守備は一、三塁を主に守る。過去には米国代表として2019年に開催された「プレミア12」にも出場。レッドソックス時代の21年にはメジャーで25本塁打、通算では47本塁打をマークしている。
【動画】巨人が新外国人ダルベックを獲得!!岡本和真の穴を埋める可能性は…四番一塁が確約なのか?高木豊の見解は!?【プロ野球】
今季はホワイトソックス、ブルワーズ、ロイヤルズと渡り歩いていた。また右の強打者といえば、メジャー挑戦で抜ける岡本和真の穴を埋められるかと早くも注目が高まっている。
ダルベックのNPBデビューに関しては球界内からも考察の声が上がっている。
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチを務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は12月24日に自身のYouTubeチャンネルに「巨人が新外国人ダルベックを獲得!!岡本和真の穴を埋める可能性は…四番一塁が確約なのか?高木豊の見解は!?【プロ野球】」と題した動画を更新。この中でダルベックの日本球界での活躍に関して独自の見解を語っている。
動画内ではダルベックが岡本のかわりになるかと問われ、「なりません」と断言。メジャーの映像を確認した上で、NPBで活躍するために越えなければならないハードルがあるとした。
それは「インサイド投げてくると大体引っ張り切れない」としながら、過去の助っ人を見ても「引っ張り切れない右バッターというのは外国人はあまり成功しない」という見方を示した。
「インサイド持っていったら、(相手投手は)大丈夫という穴は見えるな」と内角攻めされたときの対応が大事としながら、「球が上がらない パワーあっても ちょっと苦労するだろうな」とアジャストするまでに、多少の時間は必要という見方を示した。
それでも「ホームラン打つ力」はあるとして、メジャーよりも平均速度が落ちることで、対応できる可能性はあるとした。
現時点では「欠点が見えすぎている」としながら、「キャンプのときにどう変わるか、わからない」と今後のキャンプ、オープン戦を通じての対応力を見ていきたいとした。ダルベックに関してはメジャー時代から三振の多さも指摘されている。
一方で高木氏は来季の打線についても言及。23年にはキャリアハイの41発をマーク、長く主砲としてチームを支えた岡本の穴を1人の打者で埋めるのは容易ではないとしながら、NPB2年目となる左のトレイ・キャベッジ、また「打てる捕手」として覚醒した岸田行倫など、複数の選手で埋めていく形が望ましいとした。
阿部慎之助監督の就任3年目となる来季はV奪回が至上命題となる。左のキャベッジ、右のダルベックが機能するかで得点力も変わってくるとあって、その存在が大きく注目を集めていきそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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