12月28日(日)に中山競馬場で行われる有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)には、連覇を目指すレガレイラ、宝塚記念…

 12月28日(日)に中山競馬場で行われる有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)には、連覇を目指すレガレイラ、宝塚記念覇者のメイショウタバルなど、好メンバーが集った。本稿では同レースの開催にあたり、グレード制が導入された84年以降の着差をランキング形式で紹介する。

■5位タイ 3馬身 06年ディープインパクト
 史上最強の声も上がる名馬が有終の美を飾った。いつもの通りの後方待機から、4角で驚異的な加速を見せて先団へ。残り200mで先頭に立つと、あとは独走だった。最後は武豊騎手が流す余裕を見せて、2着のポップロックに3馬身差の大楽勝。多くのファンの歓声に包まれながら、現役最後のゴールを駆け抜けたのだった。

■5位タイ 3馬身 94年ナリタブライアン
 圧倒的な強さで三冠馬となったナリタブライアンが、古馬を撃破した。大逃げを打ったツインターボから大きく離れた好位を追走。4角で楽に先頭に立つと、外から伸びたヒシアマゾンを寄せ付けることなく、3馬身差の完勝。単勝1.2倍の支持に応えて国内最強の座を確固たるものとしたが、その後は故障に泣き、これが最後のGI制覇となった。

■4位 4馬身 85年シンボリルドルフ
 翌年の海外遠征を控えたシンボリルドルフが、国内ラストランで圧巻の走りを見せた。道中は離れた3番手だったが、3角で逃げたギャロップダイナを交わして先頭へ。さらに直線で後続を突き放すと、最後は同年の二冠馬のミホシンザンに4馬身差を付けて、スピードシンボリ以来となる有馬記念連覇を達成した。その強さを明快に表現した言葉こそ、フジテレビ・盛山毅アナの「世界のルドルフやはり強い、日本のミホシンザンを離す」の名実況である。

■3位 5馬身 19年リスグラシュー
 GI・6勝のアーモンドアイが単勝1.5倍の1番人気に推されたが、生涯最低となる9着に敗退。勝ったのはもう1頭の名牝、ここがラストランとなるリスグラシューだった。中団後ろで脚をためて、直線に向いてから外へ。グングンと後続を突き放すと、2着のサートゥルナーリアに5馬身差の圧勝。宝塚記念、コックスプレートに続くGI・3連勝でターフに別れを告げた。

■2位 8馬身 13年オルフェーヴル
 単勝1.6倍の1番人気に支持されたオルフェーヴルが有終の美を飾った。後方から勝負所で一気に進出。4角先頭から後続をグングンと突き放し、3歳時からの好敵手だったウインバリアシオンに8馬身差の圧勝を収めた。凱旋門賞2着からの帰国初戦とあって、状態を疑問視する声もあったが、全く問題なし。もう1年現役を続けて再び凱旋門賞へ挑んで欲しい――。多くのファンがそう願ったであろう、生涯最高のパフォーマンスだった。

■1位 9馬身 03年シンボリクリスエス
 黒鹿毛の馬体を弾ませて、シンボリクリスエスがラストランを勝利で飾った。中団から徐々にポジションを上げると、残り300mで先頭へ。そこから後続を置き去りにして、2着のリンカーンに9馬身差の圧勝だった。2分30秒5のコースレコードで史上4頭目の連覇達成。また、9馬身差は同年のタップダンスシチーが制したジャパンCと並んで、GI史上最大でもあった。