「ジャンボ」の愛称で親しまれ、日本で最多の通算112勝(うちツアー94勝)を挙げたプロゴルファーの尾崎将司(おざき・まさ…

「ジャンボ」の愛称で親しまれ、日本で最多の通算112勝(うちツアー94勝)を挙げたプロゴルファーの尾崎将司(おざき・まさし)さんが23日、S状結腸がんのため死去した。24日に親族が発表した。78歳だった。葬儀は故人の遺志により、近親者のみの家族葬として執り行うという。後日、お別れの会の開催を予定している。

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尾崎さんは国内ゴルフツアーなどで、輝かしい成績を残し、最近は指導者としても実績を挙げていた。

★日本ツアー94勝

1970年(昭45)にプロテスト合格。71年の日本プロで初優勝すると、そのシーズンに5勝を挙げ、日本ツアーの初代賞金王に輝いた。その後は青木功、中嶋常幸とともにAONとして一時代を築いた。

★賞金王12回

71年に初の賞金王を獲得。51歳だった98年には史上最多12回目の賞金王に輝いた。

★最年長優勝

50歳以上の選手が参加するシニアツアーを拒否。レギュラーツアーにこだわり続けた。51歳での賞金王とともに、02年の全日空オープンではレギュラーツアー最年長55歳7カ月で優勝した。

★指導者としても手腕発揮

レギュラーツアーは19年11月のダンロップフェニックス出場が最後となった。その後は後進の育成に力を入れ、見事に成果を出す。米女子メジャーの全米女子オープン2勝の笹生優花、今年4月の米メジャーのシェブロン選手権を制した西郷真央、今季の日本女子ツアーの賞金王に輝いた佐久間朱莉、来季米ツアーに参戦する原英莉花ら、そうそうたるメンバーを育て上げた。