「ジャンボ」の愛称で親しまれ、日本で最多の通算112勝(うちツアー94勝)を挙げたプロゴルファーの尾崎将司(おざき・まさ…

「ジャンボ」の愛称で親しまれ、日本で最多の通算112勝(うちツアー94勝)を挙げたプロゴルファーの尾崎将司(おざき・まさし)さんが23日、S状結腸がんのため死去した。24日に親族が発表した。78歳だった。

尾崎さんは国内ゴルフツアーなどで、輝かしい成績を残したが、最近は指導者としても実績を挙げていた。

2018年に「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー」を設立。米女子メジャーの全米女子オープン2勝の笹生優花、今年4月の米メジャーのシェブロン選手権を制した西郷真央、今季の日本女子ツアーの賞金王に輝いた佐久間朱莉、来季米ツアーに参戦する原英莉花ら、そうそうたるメンバーを育て上げた。

原英莉花からは「大師匠」と呼ばれた。10代の頃には自ら削った銅製のウエッジを与えたこともある。「勇気」という言葉も授け、19年には原の国内ツアー初優勝に導いた。

◆尾崎将司(おざき・まさし)1947年(昭22)1月24日、徳島県生まれ。徳島・海南高野球部で64年センバツ優勝。プロ野球西鉄に入団も、21歳でゴルフに転向。70年プロ合格、71年日本プロ選手権で初優勝。ツアー最多94勝をはじめ年間最多勝(72年国内9勝)、72ホール最少スコア(260)、ツアー連続優勝(3週連続)、55歳8カ月の最年長優勝などの記録を持ち、過去12度賞金王に輝く。05年6月マンダムよみうりでプロ通算1000試合出場を達成。「ジャンボ」の愛称で親しまれる。国内112勝、海外1勝。181センチ、90キロ。