今年の有馬記念の主役候補の一頭がメイショウタバルだ。武豊騎手に導かれ、宝塚記念を鮮やかに逃げ切ったシーンは記憶に新し…
今年の有馬記念の主役候補の一頭がメイショウタバルだ。武豊騎手に導かれ、宝塚記念を鮮やかに逃げ切ったシーンは記憶に新しい。8月29日に亡くなった「メイショウ」松本好雄オーナーは、有馬記念に延べ9頭を出走させている。その戦いを振り返ろう。
初参戦は00年だった。同年のGIで2着3回のメイショウドトウ、マイルCSで3着に健闘したメイショウオウドウの2頭出し。レースはメイショウドトウが直線で抜け出しかけたが、内のテイエムオペラオーにハナ差競り負けて2着。宝塚記念、天皇賞(秋)、ジャパンCに続いて4戦連続で「世紀末覇王」の後塵を拝することとなった。もう1頭のメイショウオウドウは見せ場をつくったものの、0秒9差の8着。ちなみにこの2頭は翌01年も出走したが、ドトウが4着、オウドウが8着だった。
06年から08年にかけてはメイショウサムソンが3年連続で参戦した。06年はディープインパクトに完敗の5着。続く07年は1番人気に推されたものの、見せ場なく1秒6差の8着に沈んだ。そしてラストランとなった08年も8着に敗退。GI・4勝を挙げた名馬だったが、なぜかグランプリには縁がないままだった。その後、10年にはメイショウベルーガ、14年にはメイショウマンボが挑んだものの、それぞれ12着、15着に大敗。宝塚記念では2勝を挙げているメイショウ軍団だが、有馬記念では9戦未勝利となっている。
メイショウタバルは松本好雄オーナーの死去に伴い、松本好隆オーナーの所有馬となった。先代に良い報告を届けたい一戦。タバルと武豊騎手の走りに注目したい。