出場機会を確保できそうなWソックスは村上の移籍先として好条件と言えそうだ(C)Getty Images ヤクルトからポス…

出場機会を確保できそうなWソックスは村上の移籍先として好条件と言えそうだ(C)Getty Images

 ヤクルトからポスティングシステムにより、ホワイトソックスへの移籍が決まった村上宗隆。ストーブリーグで話題となった日本人スラッガーの新天地決定のニュースは、現在も米国内で大きく報じられている。また、2年3400万ドル(約53億円)という比較的“小規模”の契約となったことで、近い将来における他球団への移籍の可能性も、すでに囁かれ始めている。

【動画】村上宗隆が入団会見で英語のスピーチ!靴下を取り出す場面も

 米メディア『Sports Illustrated』が現地時間12月21日、村上の特集記事を配信。その中では、ヤンキースの記事を担当するジョー・ランダッツォ記者が、村上のホワイトソックス移籍についての見解を綴っている。

 今オフではヤンキースも関心を示していたとする村上に対し、「シカゴ南部(ホワイトソックス)を選んだのは意外」とランダッツォ氏は指摘。その上で締結された2年契約への印象として、「彼自身にとって理にかなった選択でもある。そこでプレーすることは一種の証明の場となり、もしMLBの投手陣を打ち崩せることを示せれば、来オフシーズン最大の目玉になる可能性がある」として、他球団へのトレード移籍もあり得ると予想する。

 また、「ヤンキースは来季、ムラカミを再評価できる」と読み解いているランダッツォ記者は、メジャー1年目から活躍した場合、村上自身とホワイトソックス、双方で「二重の意味で価値がある」と主張。「ムラカミは実力を証明し『MLBでは通用しない』という懐疑論者を黙らせることができ、ホワイトソックスは見返りとして大量の有望株(プロスペクト)を獲得できる」と訴え、続けて「各球団は常に“掘り出し物”を探しており、ムラカミはまさにその存在になり得る」などと断じている。

 加えて、来オフにホワイトソックスが村上をトレード市場に出すケースも想定し、「ヤンキースは左の大砲として獲得に動く価値はある」と強調。その理由として、ベン・ライス、ライアン・マクマホンが不振に終わった場合での代役の起用の他、「ジャンカルロ・スタントンは、マーリンズ時代に結んだ超大型契約の終盤に差しかかっており、DH枠はいずれ空くことになる」と綴るなど、はやくも未来のラインナップに日本人スラッガーを組み込むパターンを論じている。

 念願のメジャー移籍がようやく成立となった村上。だが現地識者の反応を見る限り、ホワイトソックスでのルーキーシーズンは、引き続き他球団スカウトの視線が注がれる中でプレーすることになりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【関連記事】「つば九郎!今後とも見守っててね!」Wソックス移籍決定の村上宗隆がSNSで報告 “盟友”への呼びかけにファン感涙

【関連記事】「自分らしく輝いて」Wソックスと合意の村上宗隆に「ようこそ、ムネ」「まじがんばれ!!」届いた“エール” 背番号は「5」

【関連記事】「支払うなら成功しなければ…」ぜいたく税2位メッツに米メディアが辛辣批判 世界一連覇との“決定的な差”「ドジャースは賢く使ってきた」