広島・中崎翔太投手(33)が23日、来季の目標に「被弾0」を掲げた。今季の2被弾はいずれも代わった直後の先頭打者に浴び…

 広島・中崎翔太投手(33)が23日、来季の目標に「被弾0」を掲げた。今季の2被弾はいずれも代わった直後の先頭打者に浴び、「不用意だった」と反省。来季の被弾ゼロに向け、シュートをカギに挙げた右腕。シュートの精度を磨き、2年連続のフル回転を狙う。

 実績があるからこそ、本塁打の怖さを知っている。試合の流れを変えてしまう被弾はもう許さない。トレーニングのため、マツダスタジアムを訪れた中崎は、「もちろん(被弾)0で終われることがベストですね」と来季の目標を掲げた。

 今季の2被弾をはっきりと覚えている。8月31日・ヤクルト戦(神宮)で2点ビハインドの五回に北村恵、9月18日・阪神戦(マツダ)では1点ビハインドの六回、ヘルナンデスに来日1号を浴びた。いずれも代わった直後の先頭打者。「2本とも不用意。防げた一発だった」と悔やむ。

 今季は7年ぶりに50試合以上(51試合)に登板し、通算500試合登板も達成。1軍で投げ始めた2012年以降、被弾ゼロだったのは4試合の登板に終わった21年だけ。来季の被本塁打ゼロに向け、シュートがカギを握ると分析する。

 今季、対左打者の被打率・211に対し、対右打者は同・266と苦戦した。その対策の一つとして考えているのがシュートの投球割合アップだ。今季は全投球の3%程度だった同球種を、「より多く使っていくイメージ」と主に直球、スライダー、フォークで組み立てていた配球に、来季は変化を加える構えだ。

 来年2月の春季キャンプで、まずは捕手陣にシュートをアピールする。「精度を上げないと、(試合で)捕手からのサインも出ない。質の高さを追い求めたい」と中崎。円熟味の増した投球で、ブルペンを支えていく。