【リヤド(サウジアラビア)23日=藤中栄二】プロボクシング元WBA、WBC世界フライ級王者寺地拳四朗(33=BMB)がサ…
【リヤド(サウジアラビア)23日=藤中栄二】プロボクシング元WBA、WBC世界フライ級王者寺地拳四朗(33=BMB)がサウジアラビアの「正装」で到着イベントにサプライズ登場した。
27日、サウジアラビア・リヤドでIBF世界スーパーフライ級王者ウィリバリド・ガルシア(35=メキシコ)に挑戦する。23日に同地のグローバルシアターで行われたグランドアライバルに出席した寺地は「トーブ」と呼ばれる同国の男性が着用する白い長衣の民族衣装でバッチリときめてきた。
19日にリヤド入りしてから「これいいなあ」と購入したという。寺地は「つかみはオッケーですかね。これしかないと。スーツを持ってきたけど、正装と聞いたので。他にいいひんかなと思って、話題性あるかな」と笑顔を浮かべた。
7月30日にWBA、WBC世界フライ級統一王座から陥落し、再起戦が世界3階級制覇を目指す大きな舞台となった。スーパーフライ級転向初戦でもある寺地は「ディフェンスを鍛え、練習してきた。なるべくパンチをもらわないようにしたい。減量も楽になってパワーもある。自分の力が100%発揮できるのではないかと思う」と気合を入れ直した。
IBF世界同級王座を獲得すれば、以前から対戦を希望していたWBA、WBC、WBO世界同級統一王者ジェシー・ロドリゲス(25=米国)との統一戦も現実的なものになる。寺地は「そこは意識しています。試合が決まれば。可能性があるので、自分の中でも大事な試合だと思っている。いつも以上に気合が入っています。この興行が盛りあげていきたい」と高揚感を口にした。