関西運動記者クラブが25年に活躍した団体、選手をたたえる「第69回関西スポーツ賞」の授賞式が23日、大阪市内で行われ、体…

関西運動記者クラブが25年に活躍した団体、選手をたたえる「第69回関西スポーツ賞」の授賞式が23日、大阪市内で行われ、体操女子の杉原愛子(26=TRyAS)が式典に出席した。

杉原は受賞にあたり「体操を通してたくさんのことに挑戦してきた。壁にぶつかることもあったけど、家族やコーチ、関係者の皆さま、ファンの方々の存在が前に進む原動力でした。これからも体操の魅力を伝えたい」と壇上でスピーチした。

杉原は10月の世界選手権(インドネシア・ジャカルタ)の床運動で金メダル、平均台で銅メダルを獲得。今年は「体操を全力で楽しむ」をテーマに競技と向き合い続け「楽しんだ結果、結果もついてきたんだと思う」と充実感たっぷり。

杉原は21年東京オリンピック(五輪)後に第一線を退いた後に復帰した経歴を持ち、28年ロス五輪については「簡単に『出ます』とは言えない」と明言はしなかったものの「自分の体と気持ちと相談しながら、前向きに考えていきたい」とする。「1年1年クリアしていきたい」と言う26歳は、26年へ「アジア大会の代表に選ばれるように頑張りたい」と誓った。

【団体】

▽プロ野球・阪神タイガース=2リーグ制後では史上最速で2年ぶりセ・リーグ優勝

▽男子バレーボール・サントリーサンバーズ大阪=SVリーグ初代王者

▽女子バレーボール・大阪マーヴェラス=SVリーグ初代女王

▽競馬・矢作芳人調教師、坂井瑠星騎手=11月、フォーエバーヤングでブリーダーズカップクラシックを日本人調教師、日本人騎手として初勝利。

【功労】

▽プロ野球・原口文仁氏=大腸がんを乗り越え、阪神で16年間の現役生活を全う。今季限りで引退

▽ボクシング・高山勝成氏=13年に日本人初の世界主要4団体制覇。今年3月に現役引退を発表。

【特別・功労】

▽プロ野球・吉田義男さん=阪神で活躍後、1985年には監督としてリーグ制覇、球団初の日本一を達成。今年2月3日、91歳で死去

▽サッカー・釜本邦茂さん=日本代表として1968年メキシコ五輪得点王(7得点)、国際Aマッチ日本代表歴代最多75得点・今年8月10日、81歳で死去。

【個人】

▽陸上・久保凛=東大阪大敬愛高3年時の今年9月、女子800メートルで世界選手権に出場

▽ゴルフ・山下美夢有=メジャー大会の全英女子オープンで米ツアー初優勝

▽体操・杉原愛子=今年5月のNHK杯で10年ぶり個人総合優勝。10月の世界選手権では種目別床運動で金メダル獲得

▽競歩・山西利和=今年2月の日本選手権20キロ競歩で1時間16分10秒の世界新記録を樹立。9月の世界選手権にも出場

▽競泳・梶本一花=世界選手権に競泳とオープンウオータースイミング(OWS)で出場。OWSの3キロノックアウトスプリントで日本人初の金メダルを獲得。