ヤクルト公式YouTubeは23日までに、「【メジャー挑戦】村上宗隆選手、ロングインタビュー&ラストイヤーに密着」と題し…
ヤクルト公式YouTubeは23日までに、「【メジャー挑戦】村上宗隆選手、ロングインタビュー&ラストイヤーに密着」と題した動画を、移籍発表に合わせて公開。村上はホワイトソックスと2年総額3400万ドル(約52億7000万円)で合意し、22日(日本時間23日)には入団会見を行った。
密着動画は、10月下旬に行われた三輪正義2軍内野守備走塁コーチ(41)とのインタビュー風景からスタート。リーグ2連覇、23年WBC優勝など、NPB8年間で数々の実績を残した村上にとって、自身のターニングポイントを問われると、高卒2年目の19年4月21日、ビジターで行われた中日戦を挙げた。
この試合では「7番一塁」で先発出場も、守備で一直を落としてしまった。ベンチに戻ると、当時の1軍ヘッドコーチだった宮本慎也氏(55=日刊スポーツ評論家)から叱責(しっせき)された。失策直後に打席が回り「怒られているし、エラーもしている。明日からファーム行きが決まったな」と思いながら、ネクストバッタースボックスへ向かった。そこでバットを振っているうちに「なんか悔しくなってきて」と感情が込み上げ、頭上に「おまえ、このままでいいんか?っていう宗隆が出てきて…」と、当時の葛藤を回顧。対戦投手はベテランの吉見一起(41)だったが、変化球を捉えて左翼フェンス直撃の二塁打を放ち、この日は2安打1打点とバットでやり返した。村上は「あの試合は、もう必死についていくんだと、さらに思えた試合だった」と話し、悔しさを全身で受け止めた一戦が、転機になったと改めて振り返った。
プロ初打席での初本塁打や、22年に達成した日本人最多本塁打の56号ではなく、この試合がターニングポイント。「あれは思い出す。気持ちまで記憶に残っていることは、なかなかない。もう7年前のことですけど、鮮明に覚えています」と感慨深げに振り返った。