大金を投じてタレントを集めるドジャースは、しっかりと結果を残している(C)Getty Images 2025年シーズンの…

大金を投じてタレントを集めるドジャースは、しっかりと結果を残している(C)Getty Images
2025年シーズンのMLB各球団年俸総額が確定し、世界一連覇を達成したドジャースがメジャートップとなる、4億1730万ドル(約658億円)と発表された。それに伴い、基準値超過となった際に課される「ぜいたく税」でも、ドジャースは1億6940万ドル(約267億円)で確定となり、こちらも30球団トップの金額に上っている。
【写真】球団カメラマンが投稿した笑顔の大谷夫妻との3ショットを見る
これらの数字は、近年において巨型契約での補強を惜しみなく続けるドジャースの球団運営を象徴するものとなっており、圧倒的戦力を揃え2シーズン連続で頂点の座を掴んでいる状況には、当然の様に球界内外からの反発の声も少なくない。今や、ドジャースこそが「金満球団」と揶揄される存在であり、今後も厳しい批判にさらされていくことは確実だ。
だがその一方で、ドジャース専門サイト『FANSIDED Dodgers’ Way』では、世間の反応を真っ向から受け止め、球団の姿勢を擁護する主張を行っている。現地時間12月22日、同メディアは「ドジャースの巨額なぜいたく税は、ワールドシリーズ制覇のための正当な代償だった」と銘打ったトピックを掲載した。
その中では、「金を使えば『タイトルを買っている』と言われ、繰り返し課税ラインを超えれば『競争均衡を壊している』と批判され、1億ドル単位の罰金(ぜいたく税)を払うと、弱小球団が主役の物語の中では、悪役として扱われる」などと球界内で伝わるドジャースの評判を綴っている。
しかし、それらの声を意に介さないとする同メディアは、「史上最高額のぜいたく税は、無謀な浪費ではない。意図された持続的な投資だ」と指摘。さらに、「正直に言えば、1億6940万ドルが衝撃的に見えるのは、その意味を無視しているからに過ぎない。毎年ポストシーズンを戦うことを前提とした数字であり、隙のないロースターを意味する」と持論を並べている。
同メディアは、「これこそが『勝利の姿』だ」といった独自の主張を続け、「この数字は過剰さを示すものではない。オーナーが本気であるという確信、勝利が最優先であるという確信、10月が『願い』ではなく『前提』であるという確信を示している」などと力説。
その上で、ぜいたく税がワールドシリーズ制覇への代償であると改めて強調し、「ドジャースはそれを喜んで支払った。そして今も、スポーツ界の頂点に立っている。その1ドル1ドルに、価値があった」と記し、記事を結んでいる。
ワールドシリーズ3連覇へ向け、今オフもFA市場での選手獲得が話題となっているドジャース。世界王者としてさらなるチーム強化を推し進める動きが、この先も賛否を呼ぶことは間違いないだろう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】“最強投手”スクーバル&スキーンズが双璧をなす最強先発ローテ完成 侍ジャパンからの覇権奪還に燃える米代表に死角なし
【関連記事】WBC連覇に必須なベテラン投手の合流なるか 大谷の起用法は?近鉄OB、佐野慈紀氏の考察 「ダルビッシュ投手が精神的支柱として必要であれば…」