日本相撲協会は23日、東京・両国国技館で「日本相撲協会財団法人設立100周年記念式典」を開催し、招待客ら約800人が集ま…
日本相撲協会は23日、東京・両国国技館で「日本相撲協会財団法人設立100周年記念式典」を開催し、招待客ら約800人が集まった。
開演直後、元関脇勢の春日山親方(39=伊勢ノ海)が、100周年記念の相撲甚句を披露。「このような席で歌わせていただくことは、大変光栄に思います。魂込めて歌わせていただきました」とコメントした。
春日山親方は現役時代から角界屈指の美声で知られ、2年半前の引退相撲でも国技館で3曲を披露。NHK福祉大相撲やベートーベン第九5000人オーケストラコンサートなどでも国技館で歌った経験があり、この日も安定したパフォーマンスで「(出来は)120点満点」と胸を張った。
歌詞は、呼び出しの利樹之丞が書き上げた。相撲協会の100年の歴史や、伝統文化の尊さを詩に載せた。春日山親方は「相撲甚句も昔からある、伝統あるものです。大切に歌い続けて守っていかないといけないものだと思っています。歴史的なものを歌に乗せて今まで伝えてきました。伝統文化と歌は切っても切れないすてきな関係があると、私は思います」と節目の甚句を振り返っていた。【佐々木一郎】