12月27日(土)に中山競馬場で行われるホープフルステークス(2歳牡牝・GI・芝2000m)。阪神競馬場で実施してい…

 12月27日(土)に中山競馬場で行われるホープフルステークス(2歳牡牝・GI・芝2000m)。阪神競馬場で実施していたラジオNIKKEI杯2歳Sを前身とし、2014年から当地での開催かつ現名称となった。17年からはGIに格上げ。皐月賞と同距離で争われることから、クラシックを見据える馬が集うようになり、注目度は年々増している。本稿では同レースの開催にあたり、歴代勝ち時計をランキング形式で紹介する(中山芝2000mでの実施となった14年以降に限る)。

■5位タイ 2分1秒4
2017年 タイムフライヤー
2019年 コントレイル

 GI格上げ初年度の17年はタイムフライヤーが制した。3コーナーで16番手と厳しい位置取りだったが、馬群の外目を縫うように進出。直線では鋭い決め手を発揮し、先に抜け出しを図ったジャンダルムに1.1/4馬身差を付けた。19年は翌年にクラシック三冠を達成するコントレイルが快勝。単勝2.0倍の抜けた1番人気を背負ったが、好位3、4番手から抜け出す、危なげない走りを披露した。

■4位 2016年 2分1秒3 レイデオロ

 同年まではGIIで行われていた。単勝1.5倍の圧倒的な支持に応えたのは、翌年にダービーを制するレイデオロ。新馬、葉牡丹賞を上がり最速となる決め手で連勝し、重賞初挑戦を迎えていた。道中は後方寄りから運んだが、直線残り300mほどでエンジンがかかると圧巻の伸び。他馬が止まって見えるほどの鋭い末脚で差し切り、無傷3連勝を飾って初タイトルをつかんだ。

■3位 2021年 2分0秒6 キラーアビリティ

 前走の萩Sではクビ差2着に敗れていたが、コマンドラインに次ぐ2番人気の支持。スタートするとスッと好位に付け、道中は逃げ馬から離れた内3番手から運ぶ。3、4コーナー中間からジワっと外目に持ち出し、直線では坂を力強く駆けあがると、追ってきたジャスティンパレスに1馬身半差の快勝。横山武史騎手は皐月賞、菊花賞、天皇賞(秋)、有馬記念に続き、1年間でGI・5勝目を飾った。

■2位 2024年 2分0秒5 クロワデュノール

 2馬身半差でデビュー勝ちし、続く東京スポーツ杯2歳Sで初タイトル。2戦2勝の内容が高く評価され、単勝1.8倍の圧倒的な人気となった。1000m通過61.4秒のゆったりとした流れとなり、道中は伏兵のマクリもあったが、これに動じず中団外目を追走。4コーナーの出口で前を射程圏に入れると、直線は追えば追うほど伸びて2馬身差を付けた。鞍上の北村友一騎手は約4年ぶりのGI勝ちとなった。

■1位 2023年 2分0秒2 レガレイラ

 直前のアイビーSは超スローに泣いて3着だったものの、素質が買われて単勝3.1倍の1番人気。スタートで後手を踏み、道中はかなり厳しいポジションとなったが、C.ルメール騎手は慌てず、騒がず徐々に進出した。直線では各馬が横に広がっての追い比べとなったが、これを大外から差し切り快勝。1980年朝日杯のテンモン以来、43年ぶりの牝馬による牡牝混合2歳GI制覇を決めた。