2025年が終わりに近づこうとしている。今年も様々なトピックスで熱く盛り上がった高校野球界の1年を、都道府県別に振り返っ…
2025年が終わりに近づこうとしている。今年も様々なトピックスで熱く盛り上がった高校野球界の1年を、都道府県別に振り返ってみたい。
長野県では、ノーシード勢の活躍が目立った。夏の県大会では、3年連続のノーシードとなった松商学園が、4年ぶり38度目の夏甲子園出場を決めた。決勝の相手はノーシードだった佐久長聖。ともに春の大会で県大会出場を逃し、名門ながらも屈辱を味わった分を夏にぶつけた結果だった。
夏の大会はまさに「戦国長野」だった。春の8強が夏8強以上に入ったのは、松本国際と上田西の2校だけ。6チームがノーシードからの8強入りを果たした。屋代は68年ぶり、長野工は22年ぶり、長野西は9年ぶりの8強入りと、地元ファンは大いに盛り上がった。
屋代は西村 陽太郎主将とエース・西村 森太郎投手の双子の兄弟が中心となって東海大諏訪を破るなどの快進撃を見せた。
春は長野商が2015年秋以来、19季ぶり、春は1986年以来、39年ぶりとなる優勝を果たした。地区予選で長野日大に勝利するなど強さを発揮すると、県大会の準決勝で東京都市大塩尻、決勝で松本国際を破った。春季北信越大会でも、北越と、関根学園(ともに新潟)を破って決勝へ。富山第一(富山)に敗れて準優勝だったが、延長10回タイブレークの末に6対7で敗れる大接戦を演じた。42年ぶりの夏甲子園出場が期待された夏の大会は3回戦で敗れたが、古豪復活をアピールし、来年以降の活躍も予感させた。