2歳中距離王決定戦、ホープフルS。中山芝2000mというタフな舞台で行われるこのレースは、来年のクラシックを占う重要…
2歳中距離王決定戦、ホープフルS。中山芝2000mというタフな舞台で行われるこのレースは、来年のクラシックを占う重要な一戦だ。過去のデータからは、特定の前走クラスやレース運びをしてきた馬に好走傾向がはっきりと出ており、素質だけでなく、これまでの経験やローテーションがカギを握る。
1.前走GII・OP特別組の回収率が優秀
前走クラス別の成績を見ると、GII組が複勝率33.3%、複勝回収率195%と非常に優秀な成績を収めている。また、オープン特別(OP・L)組も複勝率32.0%、複勝回収率106%と、ベタ買いでもプラスになる高い数値を残している。これに対し、出走数の多いGIII組は複勝回収率46%、1勝クラス組は35%と低調だ。特に前走で格の高いGIIを使われた馬や、オープン特別で好走してきた馬は、実力・配当妙味ともに狙い目と言える。
2.前走4コーナー「2〜5番手」の好位差しが安定
前走の第4コーナー通過順位に注目すると、明暗が分かれている。まず、前走で4コーナーを先頭(1位)で通過した馬は[0-0-0-18]と、過去1頭も馬券に絡んでおらず全滅している。一方で、4コーナーを「2番手から5番手」で通過した馬は[8-5-7-63]で複勝率24.1%、複勝回収率109%と安定している。逃げ馬が苦戦する一方で、好位から中団前めで脚を溜め、直線で抜け出す競馬をしてきた馬が結果を残しやすい傾向にある。
3.距離延長組が単勝回収率160%と圧倒
前走の距離別成績では、今回距離延長となる馬(主に1800mからの参戦)が優勢だ。同距離(2000m)からの参戦馬が複勝率17.4%、単勝回収率15%にとどまるのに対し、距離延長組は複勝率23.1%、単勝回収率160%と圧倒的な数値を叩き出している。2歳のこの時期、短い距離でスピードを養ってきた馬が、距離延長でそのポテンシャルを発揮するケースが多く、単勝などの頭狙いでも妙味が大きい。
本命はアンドゥーリル。前走は好走データの「オープン特別(アイビーS)」を勝利し、回収率の高い「距離延長」ローテーションで臨む。さらに前走の4コーナー位置は「2番手」と、好走レンジの2〜5番手に合致する。全てのプラスデータに該当しており、軸として最も信頼できる一頭だ。