急転直下でホワイトソックス移籍が決まった村上(C)Getty Images 注目を集めてきた和製大砲の移籍動向が決着を見…

急転直下でホワイトソックス移籍が決まった村上(C)Getty Images
注目を集めてきた和製大砲の移籍動向が決着を見た。現地時間12月21日、今オフにヤクルトからポスティングシステムでメジャー移籍を目指していた村上宗隆が、ホワイトソックスと契約合意。長期の大型契約を見込まれた25歳だったが、最終的に2年総額3400万ドル(約52億7000万円)に収まった。
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ポスティング公示当初にされた最大2億ドル(約308億円)の予測を考えれば、かなりのトーンダウンと言えるかもしれない。しかし、村上は1年あたりの年俸が26億3500万円となるホワイトソックスとの契約を決意。今回の移籍交渉をすっぱ抜いていたMLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者によれば、「年俸総額の少ない長期のオファー」があった中で、2年後に迎えるFAでの大型契約獲得に向けた“トライアル”に踏み切った形となった。
もっとも、契約交渉がはかどらなかったとされる背景には、守備面での拙さに加え、過去3シーズンで三振率が28.1%から29.5%に上がった打撃の不確実性に対する懸念があったとされる。
複数球団が二の足を踏んだ“弱点”を解消できるか否か――。そこに注目が集まる一方で、一部の米メディアでは、早くも2年後のFAにも関心が高まっている。米誌『Sports Illustrated』は、「ホワイトソックスでのプレーがムラカミにとって一種のトライアウトの機会だとすれば、ヤンキースのような球団は彼を離れて評価し、2026年にメジャーで彼に居場所があるかどうかを見極めることになる」と指摘。来季に結果を出した暁には、トレードを含めて常勝球団が獲得に動く可能性があると論じた。
さらに同誌は今回の2年契約を「お買い得だ」と評価。「ムラカミがNPB時代に“日本のベーブ・ルース”と呼ばれたような活躍をすれば、間違いなく価値があったと言える。そうなれば、彼に対する周囲の批判的な見方は覆り、多くの球団が別の有望株を提示するトレード話を持ち込むことだろう」と記した。
なんにせよ大きな一歩を踏み出した村上。2年後のFAまでシカゴを舞台に彼がどこまでスターダムを築けるかは興味深く見守りたいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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