ゴールを量産する上田の市場価値は上がり続けている(C)Getty Images 今季、オランダのエールディビジで一気に頭…

ゴールを量産する上田の市場価値は上がり続けている(C)Getty Images

 今季、オランダのエールディビジで一気に頭角を現したフェイエノールトの上田綺世。シーズン開幕からコンスタントにゴールを重ね、リーグトップの18ゴールを記録するなどストライカーとして高いパフォーマンスを披露し続けている。

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 リーグ戦では全17試合でスタメンに名を連ね、クラブの中心選手として揺るがぬ存在感を放ち続ける日本人ストライカーに対し、英サッカーサイト『FOOTBALLTRANSFERS』では、興味深いエピソードを紹介するとともにその活躍ぶりを称えている。

 現地時間12月21日のトピックで同メディアは、今季開幕前にクラブがFW補強に動いていたと振り返っており、前フライブルクのミヒャエル・グレゴリッチュ獲得を目指していたと回想。だが、「最終的に加入には至らなかった」として、グレゴリッチュはデンマークリーグのブレンビー移籍を選択し、フェイエノールトのオファーに応えることは無かった。しかし同メディアは、その後、開幕以降での上田がゴール量産を続けている内容や、移籍先でのグレゴリッチュの成績を踏まえ、フェイエノールトが「補強での“失敗”を回避した」などと主張する。

 グレゴリッチュは今季、移籍先のブレンビーで「ほとんど出場機会を得られていない」と同メディアは説明。さらに両プレーヤーの年齢面も比較し、「27歳のウエダは31歳のグレゴリッチより若く、今後のキャリア年数を考えれば、他クラブにとっても魅力的な存在だ。そのため、フェイエノールトが将来的に売却する際も、ウエダの方がはるかに容易だと考えられる」などと論じている。

 また他にも、「財務面でもウエダは有利だ」と綴っており、現時点での『Estimated Transfer Value(ETV、推定市場価値)』を並べている。現在、その指標においては上田が930万ユーロであるとして、「フェイエノールト加入後の最高値を更新している」と強調。一方のグレゴリッチュのETVは、「下降傾向にあり、現在は190万ユーロ。9月時点では210万ユーロだったが、いずれもキャリア最高値には遠く及ばない。2019年1月、24歳当時にはETVが1010万ユーロに達していた」と指摘している。

 同メディアは、「総合的に見て、フェイエノールトはオーストリア人FWと契約しなかったことに安堵しており、今季絶好調のアヤセ・ウエダを擁している現状に満足していると言える」と総括する。

 ゴール量産を続ける今シーズンの上田は、チームの得点源としてのみならず、様々な面において“好影響”を及ぼしていると言えるのかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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