コール・ミー・ムネ。ヤクルトからポスティングされた村上宗隆内野手(25)が、ホワイトソックスと2年契約を結んだ。21日(…
コール・ミー・ムネ。ヤクルトからポスティングされた村上宗隆内野手(25)が、ホワイトソックスと2年契約を結んだ。21日(日本時間22日)、同球団が発表した。契約総額は3400万ドル(約52億7000万円)で背番号は「5」。ヤクルトへの譲渡金は657万5000ドル(約10億2000万円)の見込み。村上は早速、球団公式SNSに登場し、地元シカゴのファンへ英語メッセージを披露した。
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村上は契約が発表されたこの日、球団の公式X(旧ツイッター)が「村上宗隆からのメッセージ」と投稿した動画に登場。ホ軍のピンストライプのユニホーム姿で「ハロー、シカゴ。私の名前はムネタカ・ムラカミです。ムネと呼んでください。シカゴに来ることができてうれしいです」と英語でコメントし、最後は「YES!」と両手でサムズアップして笑顔を見せた。この映像に、地元のファンからは「シカゴへようこそ!」「僕はすでに彼を愛しているよ」などと歓迎の声が寄せられた。
当初は1億ドル(約155億円)超えの大型契約も予想されたが、交渉期間が始まってもなかなか具体的な動きはなく、契約が報じられた前日の20日に急浮上したホ軍と電撃契約。米メディアによると守備位置は一塁かDHで起用される可能性が高い。村上はインスタグラムを更新し「報道にもありました通りこの度シカゴホワイトソックスと契約させていただく形となりました。野球を始めた頃から僕に携わっていただき、指導していただいたたくさんの方々に感謝しています」と感謝した。
さらに今年2月に76歳で亡くなった前ヤクルト会長の衣笠剛さんと、つば九郎の担当スタッフへの思いもつづった。「そして何より天国にいる衣笠会長、ようやくスタートラインに立てました。この瞬間を会長と共有できないのは残念ですが、天国で『村上おめでとう。だけど、ここからだぞ頑張れ!』と声が聞こえます。死に物狂いで頑張ります」と伝えた。「そしてどんな時でも出迎えてくれたつば九郎! 今後とも見守っててね! 天国で美味しいビールが飲めてると思います!」と思いやった。
短期契約にしたことで、まずは三振の多さや守備への懸念などを2年間で払拭(ふっしょく)し、持ち前の長打力を発揮することが求められる。「ここからまた新しい道が始まること、シカゴホワイトソックスで野球ができること、メジャーリーグという夢であった舞台で野球ができること、今はその現実にとてもワクワクしています!」。日米のファンの期待と思いを胸に、憧れの舞台に挑む。