コール・ミー・ムネ。ヤクルトからポスティングされた村上宗隆内野手(25)が、ホワイトソックスと2年契約を結んだ。21日(…
コール・ミー・ムネ。ヤクルトからポスティングされた村上宗隆内野手(25)が、ホワイトソックスと2年契約を結んだ。21日(日本時間22日)、同球団が発表した。契約総額は3400万ドル(約52億7000万円)で背番号は「5」。ヤクルトへの譲渡金は657万5000ドル(約10億2000万円)の見込み。村上は早速、球団公式SNSに登場し、地元シカゴのファンへ英語メッセージを披露した。
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村上は発表した所信表明コメントで“2人”の恩人の名を挙げた。前ヤクルト会長で76歳で亡くなった衣笠剛さんと、つば九郎だった。
今年2月に亡くなった衣笠さんには、夢を最大限に後押しされた。25歳未満かプロ6年未満の海外選手とはマイナー契約しか結べない「25歳ルール」をクリアした上での“最短”のポスティング申請を認めてもらった存在だった。会う度に「ハワイ(優勝旅行)に連れて行って」とお願いと激励を受けた。衣笠さんの告別式では「メジャーで活躍する姿を会長に見せたかった」と思いがあふれ出た。
同じく今年2月に担当者が死去した、つば九郎には散々いじられ、励まされた。ともに球団の顔。ファンを喜ばせる姿勢に、最大限のリスペクトがあった。シーズン開幕前、明治神宮参拝では、絵馬に「・けんこうだいいち・にほんいち・みんなえみふる」と記した。それは、つば九郎が沖縄・浦添キャンプ地の「つば九郎神社」の絵馬に記していた文面と同じだった。
夢舞台で活躍することが、最大の恩返しとなっていく。募る思いをエネルギーに変えていく。【ヤクルト担当=上田悠太】