DeNAからFA宣言し西武に移籍した桑原将志外野手(32)が22日、埼玉・所沢の球団事務所で入団会見に臨んだ。 ◇ …
DeNAからFA宣言し西武に移籍した桑原将志外野手(32)が22日、埼玉・所沢の球団事務所で入団会見に臨んだ。
◇ ◇ ◇
西武の外野レギュラー争いは“激戦区”と言えば聞こえがいいが、本命なき年月が続いた。19年オフに秋山翔吾(現広島)がメジャー移籍して以降、確固たるレギュラーがいなかった。23年シーズンに在籍した支配下外野手12人のうち、6人はすでに退団した。
今季、高卒8年目の西川が規定打席到達&ゴールデングラブ受賞など、ようやくセンターの定位置をものにした。その流れで桑原を獲得。DeNA時代の中堅ではなく両翼を守ることが内定しており、レギュラー争いは一気に濃密さを増す。
左打ちの林安可、右打ちのカナリオはともに主軸候補ながら、助っ人投手陣との兼ね合いでは1軍登録さえ保証されない。右翼で再三の好守を見せた長谷川や、22年ドラフト1位の蛭間も黙ってはいないし、ドラフト3位秋山の順応性が上回る可能性も。広池本部長は「誰かの調子が落ちてチームも引きずられるように落ちるパターンもある。選択肢がある状態にしなきゃいけない」と話す。
補強成功からの逆算イメージを持てたからこそ、今季左翼レギュラーの渡部聖にも10月の段階で早々に三塁挑戦を促せた。上を狙うチームの選手層へ。一本筋の通った流れになってきた。【西武担当=金子真仁】