ヤクルト木沢尚文投手(27)が海を渡った“村神様”を安心させる躍進を誓った。都内の球団事務所で契約交渉に臨み、700万円…

ヤクルト木沢尚文投手(27)が海を渡った“村神様”を安心させる躍進を誓った。都内の球団事務所で契約交渉に臨み、700万円減の年俸6300万円で更改。ホワイトソックスへの移籍が決まった村上への思いを問われ、「彼が僕らを心配しないように。『お前がいなくても勝てるよ』ってなるようにしたい」と覚悟を示した。

シーズン終了後は村上と食事をともにした。「若手の野球の向き合い方」「強いチームに導く役割」など最強スラッガーが秘めていた思いを聞いた。「4番サード村上がいなくなるより、ヤクルトが強くなるためにチームのことを考えてくれていた人間がいなくなるのが寂しい」と言った。

危機感も募る。来季の目標を「本当に絶対に優勝」と色紙に記した。今季は最下位で、村上の穴は簡単に埋まるわけがない。理解するからこそ「本当に絶対に」と言葉を添えた。「夏の時点でペナントレースから置いて行かれている中、プレーするのはファンの方に申し訳なかった。その空気感に慣れると、勝てないまま野球人生が終わる。本当に絶対に優勝するとの気持ちをチームみんなで持って戦いたい」と力を込めた。【上田悠太】

○…古賀が後輩のメジャー挑戦決定を喜んだ。同僚で1学年後輩の村上がホワイトソックス入団が決定。シュアプレイ用具提供選手として来季の用具などを話し合うミーティングに参加。来季から選手会長を務める27歳は「決まって安心したというか、僕もうれしい気持ち。大谷さんのようにメジャーを代表する打者になってほしい」とメッセージを送った。

▽ヤクルト林田球団社長「大変うれしいこと。神宮でいるように堂々とバッターボックスに立ってくれたら。彼が世界から認められる結果を出してくれればという思い。3年後、もし彼の報酬が大きく伸びるんだったら、一緒に喜びたい」