「量をこなして、脳に覚えさせちゃう」を信念とする巨人・阿部慎之助監督(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKA…

「量をこなして、脳に覚えさせちゃう」を信念とする巨人・阿部慎之助監督(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext
今季はセ・リーグ3位にとどまり、連覇を逃した巨人。阪神に独走Vを許し、最後はクライマックスシリーズ(CS)のファーストステージで、同2位のDeNAに2連敗を喫して、悔しいシーズンを終えた。
【動画】「量をこなして、脳に覚えさせちゃう」巨人・阿部慎之助監督のインタビューをチェック
そんな巨人に対して、12月21日に『DAZN』の野球アカウント『DAZNベースボール』が、Gタウンで実施された秋季キャンプの一部映像を公開。阿部慎之助監督がトスを上げてのロングティーを、泉口友汰が徹底的に振り込む場面から始まった。
今季プロ2年目で打率.301、遊撃のベストナインとゴールデングラブ賞を獲得した26歳の泉口。それでも、両足のスタンスを広げての打ち込みは、最後には疲労で崩れ落ちた。
秋季キャンプでは「1日8時間練習」を掲げていた指揮官。インタビューでは「練習量にこだわる理由は?」という質問に対して、「チームとして(強度の)度合いを上げていくことが、チーム力を上げることのひとつかなと僕は思っているので」と答えた。
阿部監督には確固たる信念がある。「よく体で覚えろと言うんですけど、体じゃないと思うんですよ、多分。脳みそだと思うんですよ。人間の脳に叩きつける。脳トレじゃないですけどね」。強調したいのは、反復の先にある「脳」に刻み込む感覚だ。
動作や判断を無意識の領域に落とし込むためには、「量をこなして、脳に覚えさせちゃう」と指揮官。「体はしんどいんですけど、きついんですけど」と前置きしながら、「そういう意識を持ってやってくれたら嬉しいなと思いますけどね」と語る口調は穏やかだった。
現代では“質より量”は、賛否が起こるテーマではある。それでも、来季のV奪回を願うG党からは、SNS上で「練習せずに上手くなった選手なんかいないよ」「そもそも量こなさないと何が自分にとって質がいいか分かんない」「落合中日も練習して強くなった」といった阿部監督を信じ、支持するコメントが寄せられた。
『DAZN』では現在「GIANTS 2025 -INSIDE-」と題した密着ドキュメンタリーを放送中。巨人は来季に向け、FAで日本ハムから松本剛を獲得し、球団OBの李承燁氏が1軍打撃コーチとして入閣する。変革とともに、猛練習を支えに、球界の盟主が巻き返しを期す。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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