村上は一発もあるが、コンタクト率の悪さも注目された(C)産経新聞社 ヤクルトからポスティングシステムを利用、去就が注目さ…

村上は一発もあるが、コンタクト率の悪さも注目された(C)産経新聞社

 ヤクルトからポスティングシステムを利用、去就が注目されていた村上宗隆のシカゴ・ホワイトソックス入りが正式に決まった。

 ホワイトソックスは現地時間12月21日、村上と契約締結を発表。2年総額3400万ドル(約54億円)、背番号は「5」に決定した。

【動画】「ムネと呼んでください」村上宗隆が英語で自己紹介!球団Xが公開した実際の投稿

 契約発表とあわせて球団の公式Xでも村上がホワイトソックスのユニホームをまとい、「僕をムネと呼んでほしい」「シカゴに来られて嬉しい」と喜びの声をあげている様子を投稿した。

 一方、村上の契約をめぐっては、ポスティング行使当初は複数の球団から総額200億超えの大型契約が舞い込むという米報道もあったが、時間が経つにつれて、情報がまったく出なくなった。

 日本が誇る令和の三冠王をめぐっての契約の裏側を米メディアも考察している。  
   
 米メディア『TRADE RUMORS』では村上に関して当初は村上選手は「オフシーズン最大の目玉の一人」とされ、「8年1億8,000万ドル(約270億円)」規模の契約も予測されていたとする。

 ただ結果として2年と短期契約になった裏には「多くの球団が、村上選手のNPBでのコンタクト率(ボールにバットが当たる確率)の低さを懸念」と三振の多さが足を引っ張り、長期の大型契約を躊躇したとする。

 一方、記事の中では『ESPN』のジェフ・パッサン氏が複数のチームが村上に対し、年俸を低く抑えた形の長期契約を提示しながら、村上サイドはこれを選ばなかったとした。

 2年という短期契約のメリットとして「村上がメジャーで自分の地位を確立できれば」、スラッガーとして1番いい時期の28歳シーズン前にFA権を獲得できるとして、「彼が中軸のパワーバッターとして潜在能力を証明すれば」、今後迎えるFAの時期にはるかに大きな報酬を得る可能性が高まるとし、これはいわば「より巨額な契約を勝ち取る戦略」と見る。

 またホワイトソックスは2025年シーズンもア・リーグ西地区最下位と近年低迷しているが、MLBでキャリアを始めるにあたって「プレッシャーの少ない環境」であることもプラスに働くとされる。

 新天地では、一塁手としての起用が見込まれている。

 現地時間22日に会見が開かれる予定。果たしてどんな意気込みを語るのか。日本が誇る大砲がいよいよ海を渡る。来季のパフォーマンスも注目を集めていきそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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