日本相撲協会は22日、大相撲初場所(26年1月11日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。11月の九州場所を西十両…
日本相撲協会は22日、大相撲初場所(26年1月11日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。
11月の九州場所を西十両4枚目で臨み、12勝3敗だった朝乃山が、左膝を大けがした昨年名古屋場所以来、9場所ぶりの再入幕を果たした。九州場所の十両上位は好成績力士がズラリ。幕内から転落した佐田の海、湘南乃海、明生の3枠の幕内切符を、朝乃山がトップでつかんだ格好で昇進3人の中では最上位の東前頭16枚目に番付を上げた。幕内から2度の三段目転落を経験しながら、3度目の再入幕を果たすのは史上初となった。
残る2枚の昇進切符は、ともに新入幕の朝白龍と羽出山が勝ち取った。朝白龍はモンゴル出身としては32人目、拓大出身としては97年夏場所の栃乃洋以来、29年ぶり4人目の新入幕となった。羽出山は東京都出身としては戦後35人目、東洋大出身としては同じ玉ノ井部屋の東白龍以来、7人目の新入幕となった。
前頭筆頭は東が一山本、西が義ノ富士と、ともに自己最高位を更新し、3月春場所の新三役昇進が“待ったなし”の状態となった。一山本は今年初場所から、3度目の自己最高位更新と、32歳を迎えた現在が、最も脂が乗っている状態。日大で学生横綱に輝き、先場所は大の里から初の金星を挙げた24歳の義ノ富士も、実力急上昇中だ。けがで1度は大きく番付を下げた大栄翔は、先場所10勝で、東前頭4枚目と“定位置”の三役返り咲きを狙える番付に戻した。