日本相撲協会は22日、大相撲初場所（26年1月11日初日、東京・両国国技館）の新番付を発表した。11月の九州場所で初優勝…

日本相撲協会は22日、大相撲初場所（26年1月11日初日、東京・両国国技館）の新番付を発表した。

11月の九州場所で初優勝した安青錦（21＝安治川）が、新大関に昇進した。初土俵から所要14場所での昇進は、付け出しを除いて史上最速。それまでの最速だった琴欧州（後の琴欧洲）の19場所を、5場所も更新した。また、新入幕から5場所での大関昇進は、ともに後に横綱に昇進する東富士、大の里と並ぶ最速。九州場所では殊勲賞、技能賞に輝き、新入幕から5場所連続の三賞受賞も、大の里と並ぶ最長記録となった。

また、ウクライナ出身としても、安治川親方（元関脇安美錦）が創設の部屋としても、初の大関昇進を果たした。新関脇の大関昇進は、昭和以降では双葉山、羽黒山、五ツ嶋以来、4人目。21歳8カ月での昇進は4番目の年少記録となった（最年少は20歳5カ月の貴ノ花で、以下は北の湖、白鵬）。初土俵から負け越しなしでの大関昇進は、付け出しを除くと羽黒山以来、86年ぶりと、数々の記録を打ち立てた。

横綱は、ともに3場所ぶりに豊昇龍が東の正位に、大の里が西に名を連ねた。大関が2人となったことで、西横綱が兼ねていた「横綱大関」は、4場所ぶりに不在となった。大関の番付は、必ず2人以上いないとならない慣例のため。大関は東が琴桜、西が安青錦となった。

関脇は、ともに大関経験者の霧島が東、高安が西となった。霧島は三役、関脇ともに2場所ぶり。高安は5場所連続の三役ながら、関脇は23年初場所以来、18場所ぶりとなった。

小結は関脇を2場所経験している王鵬が初めて就いて東。先場所は関脇で7勝8敗だった。西には6場所ぶり三役返り咲きの若元春が名を連ねた。