<浜松開誠館 赤き血のイレブン17>第104回全国高校サッカー選手権が28日に開幕する。3年ぶり3度目の出場で、冬の全国…
<浜松開誠館 赤き血のイレブン17>
第104回全国高校サッカー選手権が28日に開幕する。3年ぶり3度目の出場で、冬の全国初勝利を目指す浜松開誠館は、29日の1回戦で九州文化学園(長崎)と対戦(神奈川・U等々力、午後2時10分)する。日刊スポーツでは「浜松開誠館 赤き血のイレブン」と題して、チームの顔触れを連載する。
◇ ◇ ◇
DF水野斗葵(とうき、3年)は屈強な体格を武器に相手の攻撃をはじき返す。本職はセンターバック。当たり負けしないチーム屈指のフィジカルの強さが特徴で「空中戦のヘディングには自信を持っている」と胸を張る。
同校中等部出身で中学3年時には主力として全国中学体育大会で優勝を経験した。高校入学直後にAチーム入りを果たすも、その後はBチームとの行き来を繰り返した。水野は「自分の実力不足だけど、悔しいし、情けないと思っている」。課題は明確だ。ロングフィードには自信を持っているが、攻撃の組み立て時に求められる的確なポジショニングと、ミスなくパスをつなぐ確実性には課題を残す。
それでも、全国出場にかける思いは強い。同校へ進学した理由はOBで兄の旬葵さんの存在が大きかった。「開誠館中で全中に出ている姿にあこがれて、自分も開誠館にきた」。兄は高校3年間で全国選手権出場を果たせずに卒業。水野はピッチに立つチャンスがある。20日の常葉大との練習試合では先発出場し、アピールにも成功。全国舞台を見据えるストッパーは「僕が試合に出れば、兄も喜んでくれると思う。最後までアピールして絶対に先発で出場したい」と表情を引き締めた。【神谷亮磨】
◆水野斗葵(みずの・とうき)2008年(平20)2月2日、御前崎市生まれ。小1からアレグリアCCでサッカーを始め、中学時代は浜松開誠館中でプレー。177センチ、76キロ。右利き。血液型B。家族は両親、姉、兄。