バレーボールの全日本選手権は21日、京王アリーナ東京で男女の決勝があり、女子は大阪MがNEC川崎をフルセットの末に破り…

 バレーボールの全日本選手権は21日、京王アリーナ東京で男女の決勝があり、女子は大阪MがNEC川崎をフルセットの末に破り、5大会ぶり2度目の優勝を果たした。男子は名古屋がV北海道にストレート勝ちし、4大会ぶり3度目の頂点に輝いた。

■宮浦、チームトップの23得点

 男子決勝では攻撃力が売りの名古屋を、今季加入の宮浦が引っ張った。日本代表の点取り屋でもある宮浦はファンに向けて、「最高です!」。

 V北海道とはリーグ戦で2戦2勝ながら、いずれもフルセットと苦戦した。宮浦は「引かない。アグレッシブにいく」。第1セットにサービスエースを記録するなど、左腕できわどいコースを果敢に攻める。チームトップの23得点で、ストレート勝ちに導いた。

 名古屋は宮浦のほかに水町、佐藤といった日本代表メンバーを擁するが、リーグ戦は4位。タイトルをつかんだ宮浦は「ここでやったことをリーグ戦でも出したい」と手応えを語った。

■大阪M、絶体絶命からの大逆転

 女子決勝の最終第5セット、大阪Mは11―14とNEC川崎にマッチポイントを握られた。絶体絶命の状況でも、コート上では選手たちの前向きな声が飛び交った。

 「まだ終わっていない」「大丈夫、いける」

 逆転の足がかりをつくったのは、林琴奈のサーブだ。強気に厳しいコースを狙い、相手を崩す。連続得点で14―14に。続いて、サービスエース。土壇場からひっくり返し、「1%の可能性を信じて、ちゃんと取り切れた」と林は誇った。

 試合前から警戒していたとおり、日本代表の佐藤淑乃らを擁してSVリーグ首位に立つNEC川崎の攻撃力に苦しんだ。それでも相手の強打を複数人のブロックではね返し、リベロの西崎愛菜を中心に球を拾い続けた。今季のリーグ戦では2試合ともフルセットの末に敗れた相手にくらいついた。

 最後のスパイクを決め、チーム最多の32得点をマークした主将の田中瑞稀は言った。

 「気持ちを切らさずに戦えたのは大きな成長。自分たちはこれだけできるんだと再認識できた」

 2時間45分の激闘を制し、自信を深めるタイトルを手にした。(岩佐友)