<全国高校駅伝・女子>◇21日◇たけびしスタジアム京都発着(女子5区間21・0975キロ)女子800メートル日本記録保持…
<全国高校駅伝・女子>◇21日◇たけびしスタジアム京都発着(女子5区間21・0975キロ)
女子800メートル日本記録保持者で今夏の世界選手権代表の17歳、久保凛(3年)が高校最後の公式戦を終えた。東大阪大敬愛(近畿)の2区で9人抜きの区間3位をマーク。チームを2年連続入賞となる7位へ導いたが、結果に満足できず悔し涙を流した。男子は学法石川が2時間0分36秒の大会新で福島県勢初優勝。女子は長野東が2年連続3度目の栄冠をつかんだ。
◇ ◇ ◇
雨の都大路で久保が高校最後のレースを終えた。取材中に涙があふれ、その理由を問われると「最後の試合をいい形で終わりたかったが、チームに貢献ができなかったなという悔しさです」と、主将の立場で自分を責めた。
本職の5倍以上の距離をロードで駆け抜けた。昨年は16人抜きで区間賞を獲得した4・0975キロの2区で、今年は9人抜き。チームの7位入賞に貢献したが、区間3位の13分2秒は前回より15秒遅く、「まだまだ自分は弱い。7位入賞はみんなに感謝して、最後は全員で笑顔で終われたと思う」と気を取り直した。
卒業後の進路は来年1月12日にも公表する。「五輪や世界陸上でメダルを取れる選手になりたい。レベルアップした姿を見せられるように、もっと頑張りたい」。世界で通用する中距離選手になるため、新たな出発を迎える。