全国高校駅伝は21日、京都市のたけびしスタジアム京都を発着とするコース(男子7区間42.195キロ、女子5区間21.0…
全国高校駅伝は21日、京都市のたけびしスタジアム京都を発着とするコース(男子7区間42.195キロ、女子5区間21.0975キロ)であり、男子の西脇工が2時間3分24秒で6位、女子の須磨学園は1時間9分1秒で8位と、それぞれ入賞を果たした。
男子近畿地区代表の須磨学園は2時間5分24秒で20位だった。(田口慎太郎、岡田健)
■男子の西脇工、新妻遼がエース区間1区で2位の快走
男子の西脇工は、県予選のタイムで出場校全体で3番目。双子の新妻兄弟を軸に優勝を狙った。
エースがそろう最長の1区(10キロ)。今年の全国高校総体と国民スポーツ大会の5000メートルをともに制した新妻遼己(はるき)選手(3年)は、序盤から積極的な走りで先頭集団を引っ張った。最後に競り負けたが20秒差の2位でタスキをつないだ。
3区(8.1075キロ)を走ったのは、主将の新妻昂己選手(3年)。区間6位だった。
選手それぞれが確実に走り、最終的には6位でゴール。13位だった昨年から順位を上げ、入賞を果たした。遼己選手は「優勝が目標だったので、その部分では残念です」と言いながらも、「チームに『1番で帰ってくるから』と言っていたので悔しいが、力は出し切った」と話した。
永井宏明監督は「優勝争い、メダル争いに絡めていたら違う展開があったかもしれない。それでも選手には入賞できてよかったと伝えたい」とねぎらった。
■女子の須磨学園が2年ぶり入賞 1区池野絵が勢いづける
女子の須磨学園が8位に入り、2年ぶりの入賞を果たした。
最長の6キロを走る1区で池野絵莉選手(3年)が作った流れを、他の4人が粘りの走りでつないだ。
池野絵選手はスタートから常に先頭集団の前方につけた。ラスト500メートルで他校のスパートに少し遅れたが、「苦しかったけど、支えてくれた方々の顔を思い浮かべながら、しっかり腕を振った」。先頭から10秒差の区間4位でたすきを渡した。
時に雨が強く降るなか、3区と4区に1年生を起用した後続も大崩れしなかった。浜本憲秀監督は「1人では駅伝はできない。走った選手も応援してくれた部員も、みんなで一丸となって頑張ってつないでくれた」。
池野絵選手は6位に入った一昨年も1年生で1区を任された。今年はエースとしてチームを引っ張り、「一人一人がしっかり走って、自分の役割を果たしてくれた」と喜んだ。
■男子の須磨学園は20位
男子の須磨学園の藤岡孝太郎主将(3年)は1区(10キロ)で力を発揮できなかった。
昨年は1区12位。今年は3キロぐらいから前についていけず、立て直そうにも思うように体が動かなかった。区間29位でたすきを渡すことになった。「自分のきつさをチームより優先してしまった。弱さが出たと思います」
それでも仲間がじわじわと前を追い上げた。特に6区(5キロ)を走った梅本陸翔選手(3年)が、区間12位の好走。最後は20位で終えた。藤岡選手は「チームのために最善を尽くしてくれた仲間にすごく感謝です」。