楽天から国内FAを決めた辰巳(C)産経新聞社 年末まで残りわずか。FAやトレードなどで活発化する日本球界だが、いまだ去就…

楽天から国内FAを決めた辰巳(C)産経新聞社
年末まで残りわずか。FAやトレードなどで活発化する日本球界だが、いまだ去就が定まっていない選手もいる。国内FA権を行使した楽天の辰己涼介もそのうちの一人だ。
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ポテンシャルは十分にある。昨年に自身初の打撃タイトル(最多安打)も獲得した28歳は、今年は114試合に出場し、打率.240、7本塁打、32打点と成績が低迷。二軍での調整を余儀なくされるなど好不調の激しい一年を送ったが、堅守は相変わらず。とくに強肩を利した確実なスローイングは見せ場も作った。
今オフはメジャー移籍を目指してポスティングシステムを要望しながら楽天側から容認されず。その後に国内FA権を行使したが、現在においても名乗りをあげる球団は出てきていない。
国内のNPB球団が獲得に二の足を踏む中で、異端な辰巳の存在は海を越えて話題ともなっている。「複数の球団が最近になって、辰巳の台湾挑戦に強い関心を示している」とすっぱ抜いたのは、台湾メディア『自由時報』だ。
あくまで国内FAであるため、辰巳が海を渡るとなれば、楽天を自由契約になる必要がある。だが、同メディアは「辰巳に近い関係者」の情報として、「本人は自由契約になれば、台湾での挑戦も考えている。しかも打撃だけでなく投球にも興味を持っている」と紹介。その上で複数のCPBL(台湾プロ野球)球団が、「(辰巳の)現状を評価するプロセスを取った」とした。
可能性は限りなく小さいと見るのが妥当だろう。実際、同メディアも「現時点でCPBLの球団側は様子見しかできず、具体的な行動を起こせない」と指摘する。それでも「台湾における辰巳劇場は静かに幕を開けている。可能性は捨てきれない」と論じた。
果たして、走攻守3拍子が揃ったスターの行方はどうなるのか。国内外で関心を集める辰巳の動向に注目がますます高まっていきそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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