オランダ1部の名門アヤックス入りが決まった日本代表DF冨安健洋(27)が21日、一時帰国し、リハビリ期間と現状について語…
オランダ1部の名門アヤックス入りが決まった日本代表DF冨安健洋(27)が21日、一時帰国し、リハビリ期間と現状について語った。
イングランド・プレミアリーグのアーセナルを7月に退団し、無所属となっていたが、同じ日本代表DF板倉滉(28)の所属するクラブへの加入が確定。23年に右膝を手術し、今年2月にも再び手術を受けて長期離脱していた。
復帰は来年1月を見越しているという。「部分合流からにはもちろんなりますけど、その段階にはきていると思います」と状態を明かした。対人プレーについては「秘密です」と笑いつつ「まぁでもやっていますよ。やっているからこそチーム合流ができる目安がたっているので」と話した。
7月には双方合意の上で、アーセナルと契約解除という決断をした。負傷中の選手としては珍しい判断だったが、「それが僕にとってベストだったと思っているし、退団を決めた瞬間もそれがベストだったと思っていたし、今振り返ってもそれがベストだったと思うので。今回アヤックスに移籍すると決めて、結局、これから、これまでもそうですけど、これからは特に自分次第」と言い切った。
サッカー人生でも未経験の長期間のリハビリ期間。「まあなかなかうまくいかない時期もありましたし。状態が上向いてこないというか、そういったタイミングもありました」と振り返る。それでも「もうやめよう、となることはないですし、街中で会うサポーターの人たちだったりに声をかけてもらうだけでも、待ってくれている人がいるというのは間違いなく、モチベーションにはつながりましたね」と周囲の声が支えになった。
中でもトレーナーへの感謝は尽きない。「本当に彼の時間を削ってまで僕に費やしてくれているところもあるので、彼には感謝しかないですし、彼じゃないとたぶんここまで戻せてなかったかもなというぐらい難しいものでもあったので、感謝していますね」と語った。
今回所属するアヤックスは、欧州チャンピオンズリーグの前身大会を3連覇するなど、計4度のヨーロッパ制覇を誇る、首都アムステルダムを本拠とする強豪だ。
冨安はJリーグのアビスパ福岡から、シントトロイデン(ベルギー)ボローニャ(イタリア・セリエA)を経て2021年にアーセナル入り。主にサイドバックとして活躍したが、長期離脱を繰り返して、フリーから再起を目指していた。【佐藤成】