<全国高校駅伝・女子>◇21日◇たけびしスタジアム京都発着(女子5区間21・0975キロ)東大阪大敬愛(近畿)の800メ…
<全国高校駅伝・女子>◇21日◇たけびしスタジアム京都発着(女子5区間21・0975キロ)
東大阪大敬愛(近畿)の800メートル日本記録保持者で今夏の世界選手権代表の17歳、久保凛(3年)が涙で高校最後の公式戦を終えた。
2年連続で2区(4・0975キロ)を走り、13分02で区間3位。18位でタスキを受け、9人抜きで9位に引きあげた。
チームは昨年の6位に続き、今年は1時間8分24秒で7位の連続入賞。久保は昨年、同じ2区で16人抜きの区間賞を獲得していた。
レース後に取材対応した久保は、時間の経過とともに涙があふれてきた。
涙の理由を問われると、「今日は最後の公式試合で、その中でもいい形で終わりたかったが、チームに貢献ができなかったなという部分の悔しさです」と正直に話した。
朝から雨脚が強まる時間帯もあり、着替えやアップな苦労することも多かったという。
「脚は動いていたが、感覚の部分があまりつかめていなかった。感覚的にうまくいかなくて、思うような走りができなかった」
来年2月で高校を卒業する久保について、野口雅嗣監督(57)は1月12日にも進路を公表するという。ここまでは駅伝というチームスポーツのため、個人的な情報は出さないできた。
来年1月20日に18歳の誕生日を迎える久保は当面、800メートルの室内大会に出て国際経験を積んでいく。1月の都道府県対抗女子駅伝にも出場しない。涙が乾いた17歳は「五輪や世界陸上でメダルを取れる選手になりたい」と、改めて今後の目標を語っていた。