高校野球界では2025年も、たくさんのヒーローが誕生した。秋からの新チームにも、2026年度に輝きを増しそうな選手はたく…
高校野球界では2025年も、たくさんのヒーローが誕生した。秋からの新チームにも、2026年度に輝きを増しそうな選手はたくさんいる。そのなかで未来のヒーロー発掘も含め、好プレーヤーを紹介していきたい。
秋季北信越大会で初優勝した帝京長岡(新潟)の原動力となったのは、左腕エースの工藤 壱朗投手(1年)だった。北信越大会で4試合に登板し防御率は0.67。小松大谷、星稜と、石川県が誇る甲子園常連チームを相手に完投勝利をマークするなど、勝負どころで好投を見せた。小松大谷戦では、許した安打はわずか4。適時打を許すことなく1失点完投勝利を収めた。星稜戦では、9安打を許しながらも1失点。走者を出しながらも粘りの投球で勝利に導いた。
北信越大会、明治神宮大会を通じて34.1回を投げ、26四死球と、制球力には難はあるが、明治神宮大会でのマウンドさばきを見る限りでは、大崩れするような雰囲気はない。直球、変化球ともに安定感はあり、細かい制球力を追求するあまり、四死球が多かった印象がある。
投球フォーム的には、直球ではしっかり上からたたくように腕が振れている部分で、将来性を感じる。変化球の時にやや腕が下がり気味になるのは課題となりそうだが、直球には力があり、球質的には重さも感じる。さらに左打者の内角をついた直球が有効で、シュート気味に食い込む感じもあり、簡単に打たれそうもない。変化球も大きく曲がるスライダーのコントロールも悪くなかった。リリースポイントも打者寄りで、球持ちがいいところも伸びしろを感じる。
体が出来上がれば、現在130キロ台の球速もさらに伸びていくだろう。元プロ投手の芝草監督からの「英才教育」も受けている。来年センバツの舞台で大きく羽ばたく姿を見たい。