<スペインリーグ:Rマドリード2-0セビリア>◇20日◇第17節◇サンティアゴ・ベルナベウレアル・マドリードのシャビ・ア…
<スペインリーグ:Rマドリード2-0セビリア>◇20日◇第17節◇サンティアゴ・ベルナベウ
レアル・マドリードのシャビ・アロンソ監督(44)が年内最終戦後、「試合に勝つことが最優先だった」と内容は二の次だったことを強調した。
レアル・マドリードは20日にホームで行われたスペインリーグ第17節でセビリアと対戦した。試合を通じて相手に数多くのチャンスを作られ、GKクルトワのファインセーブに救われた中、前半38分にロドリゴのFKをベリンガムが頭で決め、先制に成功した。
後半に入り、セビリアが退場者を出し、ロドリゴが終了間際にPKを獲得。これを27歳の誕生日だったエムバペが冷静に決め、25年の通算得点数を59に伸ばした。「僕のアイドル」と尊敬するクリスティアーノ・ロナウドが13年に樹立したRマドリード史上の1年間の最多得点記録に並び、ジャンプしてから両腕を振り下ろすロナウドのゴールパフォーマンスをまねた。
Rマドリードは危ないシーンを何度も作られながらも2-0で勝利し、公式戦3連勝を達成した。これにより勝ち点を42に伸ばし、年内のリーグ戦を2位で終了した。
試合後、シャビ・アロンソ監督が記者会見に出席したもようをスペイン紙マルカが伝えている。まずセビリア戦について、「分析し、反省する時間はあるだろう。今日は勝たなければいけなかったし、難しい状況だった。勝ち点3を獲得する時だったんだ。我々はもっとうまく戦える。これまでもそうしてきた」と振り返った。
チームのパフォーマンスについては「試合に勝つことが最優先だった。期待通りにいかないこともあった。2026年は全力で臨み、良いスタートを切りたい」と返答した。
ビニシウスがホームサポーターからブーイングを受けたことに対しては、「サポーターは主権者だ。試合後にみんなに挨拶し、別れを言い合ったが、その件については話していない」と答えるに留まった。
チームの問題点については「いくつもある。今日は欠場者が多数いる状態で臨んだが、選手たちは尽力してくれた。フェデ(バルベルデ)やエドゥアルド(カマビンガ)などは限界に達していたんだ。我々は将来的により良くなれることを分かっているので、私は今日のレベルを評価していない」と言及した。
負傷者が続出していることについては、「今日は欠場者が9人ほどいた。それは避けられないことであり、欧州の他のクラブでも同じことが起こっている。我々はそれと共存しなければならない。けが人は大きな痛手だ。ミリトンの時もそうだった。選手たちは不慣れなポジションに適応する必要があり、多大な労力を払ってくれている。私はそのことを高く評価しているよ」と選手たちの頑張りに感謝した。
2026年の抱負については「選手たちが復帰するのを願っている。私は何かを求めるタイプの人間ではない。来るべきものに備えている」と答えた。
Rマドリードはクリスマス休暇を経て、1月4日にホームで行われるスペインリーグ第18節ベティス戦で26年の戦いをスタートする。その後、サウジアラビアに移動し、同月8日のスペイン・スーパーカップ準決勝でアトレチコ・マドリードと対戦する。(高橋智行通信員)