総勢120チーム、約2千人の小学生の選手が参加する「第39回全国少年少女草サッカー大会」(日本サッカー協会など主催、朝…
総勢120チーム、約2千人の小学生の選手が参加する「第39回全国少年少女草サッカー大会」(日本サッカー協会など主催、朝日新聞社共催、第一三共ヘルスケア協賛)が20日、静岡市で開幕した。この日は男子のプレミアカップと女子のプリンセスカップの各1次リーグがあり、静岡県勢も熱のこもったプレーを見せた。21日は両カップとも順位別トーナメントを行う。(茂木克信)
プレミアカップに出場した24チームは、大会の優勝・準優勝経験チームなどから実行委員会が選考した。静岡県内からは9チームが選ばれ、強豪ぞろいの中、清水エスパルスU―12三島、清水エスパルスU―12清水、SALFUS oRs(静岡市)の3チームが2連勝し、優勝をかけて争う1位トーナメントに進んだ。
1分け1敗だったTOKAIスポーツアカデミー(同)では、フェースガードを着けたフォワードの脇田翔空(とあ)選手(6年)が気を吐いた。
今月初め、練習中に別の選手とぶつかって鼻の骨が折れた。大事をみて2試合とも途中出場だったが、1試合目の「松本山雅FC U―12」(長野)戦で先制ゴール。右サイドバックの川島湊都選手(6年)が上げたクロスボールを利き足の左足で受けて足元に置き、相手キーパーがゴール右側にいるのを見て落ち着いて左側に流し込んだ。「ゴールを決めたのはうれしいけれど、(2試合目に)負けて悔しい」と巻き返しを誓った。
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応募した24チームによるプリンセスカップには、静岡県内から4チームが参加した。そのうち、クワトロガールズFC(御殿場市)が1位トーナメントへと進んだ。
33回目の出場となるFC Fujiメジェールジュニア(富士市)で目を引いたのが、小柄な内藤桃選手(1年)。鈴木章司監督から前列で自由な動きを任されると、相手チームの高学年の選手たちに負けまいとピッチを駆け、時にはドリブル突破を防ごうと必死に食らいついた。
母親の聖未(きよみ)さん(37)によると、3人姉妹の末っ子の桃さんは7月に長女の花さん(5年)と一緒に入団した。練習の日は自分で行く支度をするなど、意欲的に取り組んでいるという。
いずれはキーパーに挑戦したいという桃さん。試合に敗れて「悔しい」とこぼしつつ、「ボールに触れたし、楽しかった」と前を向いた。