<浜松開誠館 赤き血のイレブン 16>第104回全国高校サッカー選手権が28日に開幕する。3年ぶり3度目の出場で、冬の全…

<浜松開誠館 赤き血のイレブン 16>

第104回全国高校サッカー選手権が28日に開幕する。3年ぶり3度目の出場で、冬の全国初勝利を目指す浜松開誠館は、29日の1回戦で九州文化学園(長崎)と対戦(神奈川・U等々力、午後2時10分)する。日刊スポーツでは「浜松開誠館 赤き血のイレブン」と題して、チームの顔触れを連載する。

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GK吉田壮馬(3年)は最後方からチームを支える。藤枝東との県選手権決勝ではPK戦で相手のシュートを2本セーブ。優勝の立役者となった。PK戦は「普段から練習しているので自信はあった」。同大会では4試合で1失点。「安心感のあるGKが理想」と話す不動の守護神は、精神的支柱としてもチームに貢献している。

本格的にGKを始めたのは小学2年生から。「特別なポジションにあこがれた」。小中学校時代は三重県トレセンに選ばれ、同校に進学。「レベルの高い静岡で勝って全国に行きたかった」と、有言実行した。持ち味はシュートストップと正確なキック。浦和の元日本代表GK西川周作(39)のプレーを手本にしているという。

高校入学後は1年時から公式戦に出場する機会はあった。ただ、レギュラー定着は最終学年となった今年からで「責任感はより強くなった」という。堅守がチームの武器。DF陣との連係面も積極的にコミュニケーションを取りながら堅固な守備を構築している。吉田は「国立でプレーすることが高校に入ってからの目標だった。自分が決められなければ負けることはないので、1試合1試合集中を切らさずに戦いたい」と一戦必勝を誓った。【神谷亮磨】

◆吉田壮馬(よしだ・そうま)2007年(平19)4月13日、三重県生まれ。小1から川島SSSでサッカーを始め、中学はTSV四日市1973でプレー。184センチ、78キロ。右利き。血液型B。家族は両親、妹。