12月20日、静岡県で開催中の「2025 SBSカップ国際ユースサッカー」の第2戦が行われ、U-18日本代表が強豪U-…
12月20日、静岡県で開催中の「2025 SBSカップ国際ユースサッカー」の第2戦が行われ、U-18日本代表が強豪U-18スペイン代表と対戦した。2-4と敗れた中で、FW新川志音のゴールが脚光を浴びた。
前湘南ベルマーレの山口智監督のもと新たに発足したU-18日本代表。2年後のU-20ワールドカップへ向けての最初の大会となっており、12月18日に行われた静岡ユース戦では3-0快勝発進を決めた。そして中1日で迎えたこの日は、トップチームだけでなく育成年代でも傑出した力、技術、戦術を誇るU-18スペイン代表に挑んだ。
そして、前半8分に先制を許す展開となった中で迎えた同12分だった。1度目の攻撃が不発に終わった後、スペインが得意の“つなぎ”で後方から試合を組み立てようとしたところで、鹿島アントラーズ所属のFW徳田誉がプレスバックしながら相手陣内右サイドの高い位置でボールをカットする。そして2トップの相方、サガン鳥栖所属のFW新川にパスを渡した。
ここから新川がストライカーとしての才能を見せつける。ライン間でボールを受けると、ワンタッチでターン。素早く2タッチ目でボールを左斜め前に出すと、そのまま迷うことなく踏み込んで左足一閃。強烈なシュートは相手DFの間を抜け、さらに反応した相手GKの手も届かず、ゴール左隅に突き刺さった。
■「貪欲に迷いなくシュートコース空いたところに打ち込んでる」
高校3年生ながら、すでに今季J2リーグで5得点を挙げて“切り札”として働いた新川。2日前の静岡ユース戦では2得点を決めていた。
そして、この日のスペイン相手に決めたストライカー然としたゴールに対して、SNS上には「逆足ミドルえぐい」「しおんさすが!」「貪欲に迷いなくシュートコース空いたところに打ち込んでる これこそザ・ストライカー!」と驚嘆の声。さらに「バレる!!」「世界にバレる!!!」「スペインに見つかった」「もはや隠しようがなくて笑うしかない」などの声も寄せられた。
この新川のゴールで同点に追いついたU-18日本代表は、前半16分に松本果成のジャンピングボレー弾が決まって逆転に成功したが、前半31分に同点に追いつかれると、後半アディショナルタイムに立て続けに2失点しての2−4敗戦となった。
敗戦の中から何を学ぶか。今後の山口ジャパンの戦いぶり、ヤングスターたちの成長ぶりが注目される。