<浜松開誠館 赤き血のイレブン 15>第104回全国高校サッカー選手権が28日に開幕する。3年ぶり3度目の出場で、冬の全…
<浜松開誠館 赤き血のイレブン 15>
第104回全国高校サッカー選手権が28日に開幕する。3年ぶり3度目の出場で、冬の全国初勝利を目指す浜松開誠館は、29日の1回戦で九州文化学園(長崎)と対戦(神奈川・U等々力、午後2時10分)する。日刊スポーツでは「浜松開誠館 赤き血のイレブン」と題して、チームの顔触れを連載する。
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FW松下蓮(3年)はレギュラー奪取に燃えている。6月の県総体まで先発で出場し、同大会決勝では決勝点をマーク。チームを初の全国総体に導く活躍を見せた。FWだが、「自分の特徴は献身的に走って守備をすること」。前線からのプレスで相手のパスコースを限定し、ボールを追い続ける。欠かせない選手の1人だったが、夏以降は控えに回っている。
今夏の全国総体では2回戦で山梨学院に敗戦。屈強なフィジカルでゴールを決めた相手FWの活躍に触発された。松下は「自分ももっと強い体が必要だと思って筋トレの量を増やした」。だが、肉体改造を目指した選択が逆効果だった。体重が3キロ以上増え、「体が重くなってシャープさがなくなってしまった」。自身の特徴でもあるスプリントを生かした守備力が出せなくなった。
夏以降はFW田窪悠己(3年)にポジションを奪われ、途中出場での起用が増えている。それでも、あきらめていない。松下は「まだチャンスはあると思っているし、自分の体もいい状態に戻ってきた」。再びのポジション争いにも自信を見せる。全国では「まず守備から入って、チャンスで決められる選手になりたい」と、万全を期して出番を待つ。【神谷亮磨】
◆松下蓮(まつした・れん)2007年(平19)4月26日、御前崎市生まれ。小1からアレグリアCCでサッカーを始め、中学時代は浜松開誠館中でプレー。171センチ、67キロ。右利き。血液型A。家族は両親、妹。